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闇吸蝶図鑑  作者: 夜宵
20/31

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全ての映像を見終えた美青は、

琥珀を抱きしめた。



美青「よくここまで来てくれたね。本当にいい子。

琥珀くん、素敵な名前。琥珀のことは私達が守るから」



叶実「私達には最初から気を許してくれていた…

自分の価値を理解し、それを狙う人を見極めている。

賢い子だわ。何より…私達を信じてくれてありがとう」



琥珀は、安心しきって目を閉じている。



美青「ねぇ、鈴木さん…今凄く心配してると思う。

お友達の猫だから尚更ね。無事だということと、

また狙われたら危ないから預かる話をしたいな。」



叶実「そうね、もう一度映像を戻して琥珀の家の

手がかりを探しましょう」



二人は何度も映像を巻き戻し、

スマホの情報と地図で照らし合わせる。



そして、琥珀の家を見つけ出すことが出来た。




翌日の放課後、美青は琥珀の家へ立ち寄った。


鈴木さんがいる可能性を信じて、

何度かインターホンを押すが、応答はなかった。



美青は、前以て書いてきた手紙をポストに投函した。


宛名は鈴木さんで、送り主は美青。

神社のじの字も悟られないように対策をした。



そしてその夜、美青のスマホに

知らない番号から電話がかかってきた。



その相手は、鈴木さんだった。

手紙を読み、書き記した電話番号に

かけてきてくれたのだ。



琥珀の無事を伝えると、泣いて喜んだ。



おばあさんは無事で、退院予定が立ったが

年齢を考えてそのまま介護施設へ入所する話が

遠方に住む親族の間で出ているそうだ。



今家に返すのは危険だということと、

当面の間は預かりたい気持ちを伝えると、

その方が安全だと快く受け入れてくれた。




途中、安心してもらうためにテレビ電話に

切り替えて琥珀の姿を見せる。



鈴木さんが琥珀の名を呼ぶと、

琥珀はゴロゴロと喉を鳴らして

スマホの傍から離れなかった。







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