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エピソード0

薄暗い山道を一生懸命歩いている。


「おばあちゃん、なぎさもう疲れたよぉ」


「あら?じゃあ少し休憩しようかしら。渚沙、見てごらん。」


おばあちゃんの指さす方向へと顔を上げる。


「わあ!ほたるさんきれい…!」


見上げたきれいな輝きを近くで見たい一心で、思わず一歩前へ出ると、おばあちゃんが後ろから話しかけてくる。


「きれいだねぇ。でもねぇ渚沙、知ってるかい?こんなにきれいに光っているけど蛍っていうのは一週間で死んじゃうのよ。」


「そうなの…?もう死んじゃうのにほたるさんは何でピカピカしてるの?なんのために生きてるの?」


こんなにきれいなのにもうすぐ死んでしまうなんてすごく悲しくなってきて、思わずおばあちゃんに聞くと、おばあちゃんは少し考えるようなしぐさをしてから答えてくれる。


「きっと来年の蛍さんがきれいに光るためじゃないかしら?来年も渚沙が蛍さん見れるようにみんな頑張ってくれてるのよ。」


「……?」


私は言葉の意味を測りかねておばあちゃんに聞き返そうと、後ろを振り向いた。


「おばあちゃん、どういういみ...っ て、あれ?……おばあちゃん、……?どこ……?」




ーーピピピピッ ピピピピッ




「んー……ふわぁ……」


目覚ましを止めて大きなあくびをする。


なにか夢を見てた気がするけどなんだったかなぁ、?


まあいっか。お腹すいたしとりあえず朝ごはんでも食べよう。


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