『なろう』で読んでもらったり感想や評価をいただいたりするためのテクニック
私は要領が悪いです。
『タイトルとあらすじで引きつけろ』とか、『こうすれば読んでもらえたり、感想や評価がいただけたりするよ』みたいなよく言われていることは、知っても従うどころか、絶対にそれだけはやるもんか! みたいな態度になります。
あまのじゃくとも言います。
でも、そんな中でも、私が抵抗なくやれているものもあります。
それは『なろう必勝法』というよりは、広く心理学に基づいた、心象効果を利用するようなものです。
今回はそれをご紹介します。
広く知られているものですので、私ごときが改めて紹介するようなものではないかもしれませんが……
主に2つあります。
☆ツァイガルニク効果
少年漫画雑誌などによくある『いいところで次回に続く』みたいなやつです。
主人公ピンチ! あと一撃でとどめを刺される! ……と、そこに横から誰かが助けに来た! 一体、誰が!?
あっ!
大人気脇役キャラのあのひとだー!
……みたいなやつ?
主人公を苦しめた強い敵に、超人気脇役はどう戦うのか!? みたいに、いいところで止めて、読者さんの興味をひくやつ。
あるいは『一体、誰が!?』のところで止めてもいいですよね。『続きはwebで!』みたいな感じで、途中で止める。
私は連載作品では意識的にこれをやっています。
ただ……
読まれないんですよね、私の連載作品……。
『ここで止める! 読書さんは続きが気になるはずだ! 感想つくぞー! 一体誰なんだー? みたいな感想、つくはずだ!』
そう思ったのに、『いいね』すらゼロ。
……
と、いうことで
この方法は特におすすめはしません。
次! もうひとつ!
☆返報性の原理
人は何か有り難いことをしてもらうと、お返しをしたくなるものだというその性質を利用します。
多くの感想や評価を欲しがってらっしゃる作者さんに、感想と★5評価をセットでばらまくんです。
感想だけではいけません。相手がこちらのマイページを確認しに来て、★はつけてないことがバレたら、後述しますがヤバいことになります。
★5だけでもいけません。誰がつけたかちゃんとわかるように、感想で誘導しましょう。
感想をもらって、相手は何かお返しをしたくなります。
こちらの作品を読んでくれて、こちらのマイページも見てくれて、『評価した作品一覧』を覗き、そこに自分の作品のタイトルと並んだ★5を発見したなら、まんまとお返しをしたい気持ちが最高潮に達してくれることでしょう。
だから感想だけではいけないのです。
「なんだ感想だけかよ。じゃ、俺も感想しかつけてやんねー」とか「じゃ、お返ししない」とかいうヤバいことになります。
★5をつけてることを発見させて、何が何でもお返しをしたくさせてやりましょう。ヒヒヒ……。
ただ、これもうまくやる必要があります。
感想や★5のお返しが欲しいからやっているのだということを見透かされてはいけません。
見透かされた場合、『このクレクレ野郎が』と思われて、逆に何が何でもお返しされないようなことになってしまいます。
クレクレ野郎だという噂が広まったりすれば、あなたのなろう生命はもはやおしまい、ということにもなりかねません。
上手にやりましょう。
たまに★4以下をつけたり、プロフィールに『お返しは不要です』と書いたりするのがオススメです。私もやってます。
あるいは本当に、お返しとか求めずに、心から不特定多数の目についた作者さんの作品を『いいね』と思ってするのもいいかもしれませんね。
数多く読んで、数多く本当に感動して、感想や★5も贈っているうちに、自然と返報性の原理が発生する展開になるかもしれません。
実際、私の相互さんのほとんどはそんな感じです。自然に交流してるうちに、自然と慕われているのです。
ただ、これにも問題はあります。
自然にそんなことをしているうちに、悩みはじめる作者さんもいらっしゃるのです。
『自分はお返しなど求めず、心から他人の作品に感想と★5を贈っているつもりだったのだけど……本当は、心の奥底では、見返りを求めてそんなことをしたのではないか?』
『相手も自分の作品に感想と★5をいつもくれるけど、それはじつは、本当は読んでさえいなくて、お返しの意味でくれているだけのものではないのか?』
こういう思考に陥った作者さんは鬱になりやすいです。
真面目なのが災いします。
やがて感想をいただいても返信しなくなったり、感想欄を閉じてしまったり、そして孤独にただ作品をシコシコ書き進めていた筆も遅くなり、何のために自分は書いているのかわからなくなり、筆を折ったりされることもあり得ます。
あるあるです。
だから『交流はしない』『お仲間に打ち上げてもらってランキングに載ってるしいなここみは悪質ユーザーだ』と仰る方がいらっしゃるのもうなずける話なのです。
そんなこと気にせず心からお礼のみを求めて出来る方にしかオススメできません。
中には心から真面目な交流をしながらも、暗黒面に落ちたりせずに明るく健康にやれるひともいらっしゃいますが、私には無理でした。
暗黒面に落ちていきます。
さようなら。
なんてね!