前へ目次 次へ 99/239 フミタの攻撃 振り上げた手にムラヤマは抵抗を覚えた。誰かに掴まれたような。ムラヤマは振り上げた左腕を見やった。 顔面があった。フミタの。少年と思えぬ鬼のような形相のそれが。 ムラヤマはひるんだ。フミタの気迫に気圧されてしまった。 そしてフミタは全力で噛みついた。ムラヤマの二の腕に。 激痛。柔らかな二の腕の肉が噛み千切られんばかりの熱痛。 「あひああ。ふざけるなは。はひいあああああ!」 ムラヤマは思わず情けない悲鳴を上げた。