前へ目次 次へ 92/239 タベオの決意 ムラヤマは声の主を見やった。タベオであった。 「なにか言ったかタベオ?」 ムラヤマは声のボリュームを抑え、しかしながら威圧感を十分に含ませて言った。 タベオは怖気付いた。ムラヤマを直視できず、そっぽを向いて口をつぐんでしまった。 「どうしたタベオ。何が言いたい?」 タベオは恐怖と緊張でプルプルと震え、握りしめた拳は汗でベットリと濡れていた。 (、、誰が) タベオは拳の甲で鼻を擦った。 (オイラがやらなきゃ誰がフミタを守る!!) タベオは豪快に鼻をすすり上げた。