85/239
フミタの抗議
少年たちは誰も「なぜ?」の言葉は出さなかった。分かりきったことだからだ。誰がキャプテンに相応しいかなど。
「そんな、監督、いきなりじゃないですか?」
フミタがムラヤマに抗議した。「なぜ?」とは聞かなかった。
「相談もないし、なんか、ひどくないですか?」
フミタは語気を強め、不満をあらわにした。
ムラヤマはそんなフミタをギロリと睨んだ。
「フミタ、不満があるならもう来なくていいぞ。」
怯むフミタ。
「というか、もう来なくていい。お前はもう来るな。」
ムラヤマは冷たく言い放った。




