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テケテケマンボの引力
サイチロウはハッと顔を上げた。その目は真っ赤に腫れていたが、口元には薄らと笑みが浮かんでいた。
「テケテケマンボだ。。」
サイチロウはそう呟くや肩と腰を前後に揺らし始めた。
「テケテケマンボテケマンボ。」
「ヘイ。」
隣でフミタが合いの手を入れた。
「テケテケ6歳からダンス。」
サイチロウは踊りながらテケテケの方に向けて歩き出した。
「テケテケ7歳にはパッション。」
フミタもステップを踏みつつサイチロウの後ろに続いた。
「8,9飛ばして今12歳♪」
「飛ばし過ぎ!」
「アイムキャプテ〜ン♪」
「ユーアキャプテーン!!」
「テケテケマンボ、テケマンボ♪」
「ヘイ!」
サイチロウにもフミタにもあっという間に笑顔が戻った。テケテケの妖術恐るべしである。




