前へ目次 次へ 69/239 自問自答 フミタはサイチロウを元気づけられる言葉がないかとあれこれ思案した。 (あんな監督の言うことなんて聞かなくて正解だよ!あんなやつもうどうでもいいよ!) これは違う気がした。フミタたちにはまだ大人の力が必要であった。それをフミタは理解していた。 にも関わらず、指示に背くようなことをサイチロウにさせてしまった。フミタは全く自分の浅はかさを憎んだ。 (なぜ蹴らせない方がいいと思ったんだろう?) フミタは自問自答した。