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高評価
遠くからタベオとメカニシの競り合いを眺めていたムラヤマは感嘆の吐息を漏らした。
(なんて足腰だ。中学レベル、それも強豪校のそれだぞ。)
(タベオが非力なせいか?それにしたってまるで大人と子供だ。)
(足腰の強さだけじゃない。ボールのキープ力。無理なチャージをかわす判断力。どれも一級品だ。)
(更には転んだタベオへの気遣いを見たか。大人でも見習うべき他人への思いやり精神。神童とはまさにあんなのを言うんだろう。)
(あれが副キャプテンだと?そんなバカな。なにかの間違いだ。)
ムラヤマは水飲み場で休憩するサイチロウを一瞥し、深くため息をついた。




