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キャプテンの理由
(なぜこの下手な泣き虫がキャプテンなのか?)
ムラヤマは頭を抱えた。半年前にムラヤマが竹生SSに赴任してきた時にはすでにサイチロウがチームのキャプテンであり、その理由や経緯をムラヤマは知らなかった。
(声が大きいから?体格がいいから??)
ムラヤマはすすり泣くサイチロウを見ながら首を捻った。
(チームのムードメーカー?ってほどでもないよなあ。まあ声の大きさとリーダーシップ的なことなのかねえ。。)
ムラヤマは軽くため息をつき、サイチロウの肩をポンポンと叩いた。
「よし。しばらくフミタと二人で練習してみろ。頑張れ。」
そう言ってムラヤマは向かいのフミタに手で合図を送り、鳥籠中の少年たちの元へ去って行った。




