37/239
タベオvsメカニシ
チームでおそらく一番の低身長、そしてまるでくびれのない寸胴体型。大きな目玉がギョロリギョロリと動いてはいるがそこに光はなかった。
(こいつもなんか苦手なんだよなオイラ。何考えてるかわかんないし見た目がキモいし。)
タベオはボールを右へ右へと転がしメカニシの出方をうかがった。メカニシはボールの動く方向へとゆっくり軌道を合わせてきた。
(でもまあゴエモンよりはマシか。こいつはキモいけど存在感はある。性格も良いぽいし。別に不安な気持ちにはならない。)
タベオは右足インサイドでボールを引っ掛けその軌道を180度転換した。メカニシもその動きについてきた。
瞬間、タベオは右足アウトサイドでまたボールの軌道を戻した。その間0.5秒。素早い足捌きにタベオは得意になった。
しかしボールの向かう先にはメカニシの足があった。まるで動きを読まれていたかのようにあらかじめその軌道上に足を置かれていた。
不意のことにタベオはつんのめり、ボールを残して自身の体だけが進行方向へと転がった。
無様に尻餅をつくタベオ。その目には無表情で自分に手を差し伸べるメカニシの姿が映った。




