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常夏の波乗りジョニー
伸ばしているのだ。左手の小指の爪を。こんな時のために。他の指より5mm程度長く。それはまるで”スピア(槍)”のように。
その効果は抜群であった。ハナクソの取り出しやすさが雲泥なのだ。
(最初からこっちの方法で挑めばよかった。)
自嘲気味な笑みを浮かべたタベオは、ハナクソと壁面の隙間を目がけてスピアを滑り込ませた。
さわ、さわ、さわ。
スピアが鼻毛の波をかき分けていく。
さわ、さわ、さわ。
いんさいど、あうとさいど、USA。一切、合切、USA。
気分は常夏の波乗りジョニーであった。




