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オオモノ

「ね?」


フミタが振り返った。


刹那、タベオは鼻から指を抜いてそれでさりげなく頬を掻いた。そして思案気に視線を落とした。


少しの間をおいてフミタは首を戻し、タベオに背を向けた。


それを確認するやタベオはまた鼻の穴に人差し指を差し込んだ。


(いるぞ。”おおもの”が奥の方にいる。指先にその気配を感じる。)


タベオは人差し指をゆっくり慎重に鼻の奥へ突き入れた。


(焦るな。焦れば”モノ”を奥へ押しやってしまう。慎重に。)

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