前へ目次 次へ 186/239 甲斐甲斐しい行い タベオは注意深く通路を進んだ。奥の角を右に曲がると通路右手のドアが小さく開いていた。 そのドアから中をのぞくと、フミタがゾゾをベッドに寝かせ、かいがいしくその身に布団をかけていた。 (気味が悪いほど優しいな。ここまで善人だったか?) タベオは薄ら寒いものを背中に覚えながらも、ドアを大きく開けて中に入った。 「ゾゾっち、ずいぶん疲れてたみたいだね。横になったらすぐに寝ちゃったよ。」 フミタはゾゾの寝顔を見つめながらつぶやいた。