18/239
試合終了
ピーヒョロと試合終了を示す笛が鳴った。結果は6対0。フミタチーム(竹生SS)の圧勝である。
選手らはハーフェラインを挟んで整列し、頭を下げながら大声でありがとうございましたと挨拶した。
頭を上げた土美川FCのナメロウはフミタを憎々しげに睨んだ。それに気づいたフミタは眼光鋭く睨み返した。
「今日は仕事なかったんじゃないの?」
口を開いたのはタイゾウであった。視線を移すフミタ。
「派遣は楽でいいよな。」
フミタ怒りのスイッチオン!掴みかかる!!
素早く押さえつけるサイチロウ。フミタを羽交締めで制する。
「バーカ!派遣で何が悪い!逆に派遣なんだよ!お父さんが言ってたよ!今の時代は逆に派遣だって言ってたよ!!」
吠え散らかすフミタ。震える声。目に溜まる涙。
タイゾウはクスクスと笑いつつフミタから離れて行った。
「バーカバーカ!バーカ!」
フミタの叫びはフィールドにいつまでも響き続けた。




