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助けを呼ぶ声
「どうしよう。」
タベオはそわそわと、キョロキョロと、
「ゾゾ、怖いよな?」
「帰った方が帰った方がいいのかな?」
「そうだよな。危険だよな。」
「帰りたんですか?」
「そんなわけない。ただ、危険だからさ。ゾゾがかわいそうかなと思ってさ。」
「僕は大丈夫です。」
「帰ればいいですよ。僕は行ってきます。」
「は?どこに?」
「フミ君を助けに行ってきます。」
靴を脱ぎ出すゾゾ。
「待てって。待てよ。」
靴を脱いだゾゾ、玄関のカマチを登る。
「待てって。」
肩を掴む。ゾゾの肩をタベオが。
「早く行かないと。フミ君が助けを呼んでる。」
ゾゾ。その目に光がない。




