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囁き声
「どうする?」
タベオが囁くように声を搾り出した。
ゾゾは階段の先をじっと睨んでいた。それはまっすぐ二階に続いた後、左手に曲がっていた。その先はうかがいしれない。
「しまわれてしまったのかも。」
ゾゾもまた囁くように言った。それはごくごく小さな声だったにも関わらず、この空間に響いてしまっているように二人には感じられた。
「悪魔(派遣)に見つかって、どこか狭くて暗いところにしまわれてしまったのかも。だから何も音が聞こえないのかも。」
「そんな。オイラたちが来たせいか?」
「わかりません。」




