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進展したこと
ゾゾは頬のそばかすを爪でカリカリと引っ掻いた。
少年たちはパスの練習中。ゾゾも列の後ろで自分の番を待っている。
(少しは進展したな。)
ゾゾは指折り数えた。
(ゴエモンさんは敵じゃない。ユダ(裏切り者)でもない。)
(シシマル君もユダじゃなさそう。味方ではないけど敵でもない?どちらかというと敵か?ママが敵だから敵か。)
(メカニシさんは、ユダなわけない。絶対にそんな人じゃない。敵である可能性は?どうだろう?)
(そもそも、敵ってなんだよ。誰の敵だ?僕の敵?フミ君の敵?)
(フミ君の敵であり僕の敵だ。つまり僕はフミ君の味方だ。)
ゾゾは云々と一人うなづいた。
(そして、ということは派遣の仲間ということだ。いいのか?ホントにそれでいいのか??)
ゾゾにパスが回ってきた。ゾゾはトラップに失敗し、ボールはあらぬ方に転がっていった。




