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チェックマーク
「フミ君、フミタ君のパパが派遣社員なことを皆んなに言いふらしてるのはゴエモンさんですか?」
ゾゾが問うた。真剣な気持ちだ。
そんなわけないことはわかっていた。ただでさえ無口なゴエモンが、噂(真実でも)をばら撒くはずがないことはわかっていた。
しかし聞きたかった。わかっていても聞きたかった。なぜか?
ゴエモンは振り返った。そしてゾゾを睨んだ。そして言った。
「違う。」
そしてすぐドアの向こうに消えた。
しばしの後、ゾゾはタベオを抱えたままヘナヘナと座り込んだ。
(ビビったあ。少しおしっこが漏れちゃったな。)
(でもこれでハッキリしたな。)
(ゴエモンさんは味方側だ。少なくとも敵ではない。)
ゾゾの脳内でゴエモンにチェックマークが点いた。




