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トーイック500点
「資格って何?なんの資格持ってるのお前のパパ。」
ナメロウがフミタの耳元で言った。
「別になんでもいいじゃん。いろいろだよ。」
フミタはナメロウを背中で押さえ、パスコースを塞いでいた。
「あー、言えないんだ。僕のパパはトーイック500点だってさ。トーイックって英語のテストだよ。」
「嘘つき。100点より大きいはずないじゃん。」
「嘘じゃないよ。言ってたもん。」
ナメロウはグリグリとフミタの背中にプレッシャーを与えた。
「僕のお父さんは英語4級だよ。そう言ってたよ。」
「それってトーイックよりすごいの?」
「たぶんそうだよ。」
言い終わるやフミタたちの元へボールが飛んできた。
ナメロウは背中の支配から脱しようともがいたがフミタは完全にそれを制した。そうしてボールを大きく前方にクリアした。
トーイック500点vs英語4級はひとまず後者の勝利のようだ。




