105/239
混乱
もうムラヤマも半狂乱だ。このままでは肉が噛みちぎられてしまう。すでにいくらかちぎられている。裂けた皮膚から流れた血液が指先まで伝っているのがわかる。
しかしそんなことよりも、出血していることなんかよりも、ムラヤマはフミタ自身に恐怖しているのだ。
フミタの子供と思えぬアゴの力、そしてその鋼鉄のようなド根性。いったい何がフミタをここまで狂わせるのか?フミタは狂っているのか?まさか正気のままコレだけの力を発揮しているのか?
どちらにせよ恐ろしい。ムラヤマにとって理解不能の狂気、未知なる感情、想定外、意味不明。混乱。混乱だ。




