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彼は何者?
「そういうのではないのだけど……」
男は髪を掻き上げる。
そういう事なら守秘義務を気にする必要はない。
反面、その情報に信憑性が薄れる。
「……じゃあ、貴方がたの情報の真偽をどうやって証明出来るんですか?」
「それは……」
男は言い淀んだかと、思うと口をつぐむ唸った。
そして、一度目を瞑り、また唸ると、意を決したように目を開いた。
「わかった!わかりました!自分こういう者ですっ!」
と、男は一枚の免許証サイズのライセンスを取り出した。
そこには『特務調査室 情報科 蘭堂解』と記されていた。
「……いや、そんなもの見せられても『特務調査室』が何か知らないんですけど」
「国営でダンジョンの調査を行なってるチームなんです。
自分はそこの情報科の所属で……」
「……だから、情報の信憑性があると?」
「そ、そうです!」
「そんなところにいる人が、こんのダンジョンで手こずるんですか?」
「この業務に関しては外部委託が8割です。
自分達もそうで、必ずしも実力者が行っているわけではないです」
よく、そんなことを恥ずかしげもなく言えるものだと一は思った。




