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クエストみたいな?
「なにを…….したらいいんですか?」
「ここにリストがあります」
と、鈴鹿医師はプリントされた紙を渡してきた。
中には『プリズムストーン』『クリムナックの爪』などのダンジョンでドロップする素材が書かれていた。
「そこに書かれている素材を可能な限り集めてください」
「こんなに……?」
リストは30種類近くある。
「全てではないです。
治療や治療薬に必要な素材の一覧です」
「でも、全部必要……ってことですよね?」
「可能ならば」
名前を見た限り、どれも高ランクのダンジョンで手に入る……それもレアドロ級の貴重なものだ。
昨日までの一だったらまず無理だというものだが、
今の一なら可能性はある。
「もちろん全てあれば、それが一番ですが……そうですね、貸してください」
リストを返すと、鈴鹿医師はボールペンで、いくつか丸を書いた。
「どうぞ」
リストを返されると、アイテム同士がいくつか一緒に囲まれていた。
「同時に欲しいものを囲んであります。
囲んでないものはそれ単独でも意味のあるものです。
もちろん、バランス良く全種類手に入ればそれがいいですが、
指針にはなるかと」