表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/146

夢失ったもの

『世界と繋がった者』の身体能力は、言葉通り人間離れしている。


一般人と同じステージでスポーツをすることは出来ない。


加えて、レベルアップでしかその身体能力が向上しない以上、

いくら身体を鍛えても意味はない。


もちろん、技術の向上は出来るが、そもそも生涯試合に出ることが出来ないのに、そこにどれだけの意味を見出せるというのか。


さらに、一は暫く『世界と繋がった者』であることを隠していた。


その状態で公式大会に参加すれば、後々バレた時に処罰の対象になる。


もしかしたら、部活をすることで『世界と繋がった者』であることを見破られるかも知れない。


だから、一は部活を辞めざるを得なかった。


それからの一は、暫く自暴自棄になっていた。


目標を見失い、色んなことへの興味を失って、

何をするでもなく、怠惰に過ごしていた。


……もし、両親が亡くならなければ、

必要に迫られなければ、

一はそのままだったかも知れない。


「……」


(余り……その頃のことは覚えていない。

それほどにもショックだったのに、忘れてしまった……)


それは自己防衛だった。


一は辛い現実を見たくないために、その辺りの記憶を封印していたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ