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いつか見た夢

「俺ってそんなにスレてたか?」


「んー……というより、生活リズムが合ってなかったよね

お兄ちゃん、あの頃部活やってたでしょ、野球」


「ああ……」


一は以前は野球少年だったが、そのことでさえ忙しさで忘却していた。


「朝早かったし、夜遅くまで練習してて、家にいる時も眠ってばっかりだったし」


「そう……だったかな」


一は自分がそこまでの情熱を傾けていたのかと内心驚いていた。


その時の自分はそんなに打ち込んでいたのかと……


「……よかったの?」


「何が?」


「……気にしてないならいいけど」


「……」


あの頃の自分は夢の舞台だとか、意識していたのだろうか?


そして、その夢に挑戦する権利を投げ捨てて……と一は思ったところで、頭をぶんぶんと振った。


「そんなの『世界と繋がった』時点で、夢なんて追えなかったよ。もし、二葉が自分のせいだと思っているのなら、気のせいだどっちにしろ一年で野球なんて出来なくなっていた」


そう……『世界と繋がった者』はそうでない者と同じスポーツの場で競い合うことが出来ない。


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