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一番近い他人

「アルバムか、わかった。

……他に何か必要なものとかはないのか?」


「大丈夫だよ」


「兄ちゃん、余裕出来たから大抵のものは買ってやれるけど……」


「そんなの気にしないでいいよ、アルバムが、写真があれば充分だし」


「そうか……」


何かしてあげたいと言う気持ちがあった。


それでも、二葉はどこまでも無欲だった。


「……あ。本とかもいらないのか?

普段、退屈じゃないか?」


「んー、あんまり考えたことないなぁ」


「考えたことないって、退屈かどうかをか?」


「もうここでの生活に慣れたしね」


「そんなものなのか?」


「私はね」


存外に妹は変わっているな、と一は思った。


それと同時に、そんな事も自分は知らなかったんだな、と感じた。


「もっと、二葉と話さないとな」


「?」


「いや、今まで兄妹だってのに会話が少なかったんだなって、思ってさ」


「んー、ま、仕方ないんじゃない?

お兄ちゃんが、中学生になった時、私と話さなくなったじゃん?」


「そうだったっけ……?」


「そうだよ、私覚えてるもん」

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