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表面上

「……」


じ……と、一は少女を見つめる。


どちらかと言えば、それは"観察"だった。


年は一よりも下に見える。


整った顔の……美少女だ。


もし、アイドルをしていると言われれば一は信じるだろう。


それでいて、ハイオークを一撃で吹き飛ばす実力……一とは次元の違う存在に見えた。


それでも……同じ人間で、同じ『世界と繋がった者』だ。


卑屈になるのも違うと、一は考えた。


「な、なに……?ずっと見つめちゃってさ」


少女のほうがたじろいでしまった。


「いや……いえ、助かりました。

自分の名は不動一です。

宜しければあなたの名前も教えてもらえますか?」


「え?……美咲瑞葉だけど」


「そうですか。

名前を呼んでお礼を言いたかったので、

ありがとう、美咲さん」


「は、はぁ、どうも……」


瑞葉は毒気を抜かれてしまった。


実のところ、瑞葉は玩具とまではいかなくとも、

何か面白いモノを見つけたのではないかと予感していた。


しかし、自分の嫌味や挑発に気付いてなおも、真っ直ぐに礼を言う一に、その予感は外れだったのではないかと感じ始めていた。

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