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深淵

一は気を紛らわせるために"影"を観察した。


相変わらず、不規則に不気味な動きをしているが、

どことなく、その動きが小さくなっている気がした。


(『アクアバレット』を打ち込んだ効果が薄れたのか……あるいは弱まっているのか)


仮にそのどちらかとだとしたら、どちらなのかによって対処は全くの逆になる。


効果が薄れているのなら、追加で打ち込んで弱らせないといけないし、

弱まっているのなら、唯一の手掛かりである"影"を死なせる訳にはいかず、可能なら水を取り除くことを考えなければならない。


(コイツはどっちだ?

ただでさえ、人外でわからないのにのっぺらぼうの顔だと判断がつかないな……)


そう感じつつも、一は近づいて、顔……らしき部位を覗き込んだ。


もしかしたら、メッセージウインドウが表示されるかも知れないし、

のっぺらぼうの顔でも、注視すれば何か読み取れるかも知れないと思った。


一は真っ直ぐに見つめた。


星がない夜空を見ているような漆黒に飲み込まれそうになった。

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