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見切る位置

蘭堂は十本程即席の矢を用意して、出発した。


一も制作は手伝ったものの、手先の器用さの関係で蘭堂がほとんど仕上げるしかなかった。


残された一はただただ待つしかない。


蘭堂を信じて……


「……」


そう、一の立場としては信じる他ない。


つい数時間前に会った蘭堂を。


もちろん、一緒にあの怪物を倒すなど多少の信頼は重ねた。



しかし、お互いにとって時間をかけて関係を構築した仲間のソレとは比べられるモノではない。


まぁ、裏切りというか、諦めてそのまま逃げるという心配は余りない。


それはつまり、あれほど固執していた蘭堂の妹を諦めるのと同義だ。


問題は無事にダンジョンを出れるかどうかだ。


最低限の準備をしたとは言え、途中で失敗……やられる可能性を考慮しなければならない。


つまり、どこで"見切る"べきか。


日は昇り初め、一日が過ぎた。


瑞波の約束を考えれば明後日まで待てない訳ではない。


一の体力を考えなければ、だが。


実際問題、一日活動し続けていた一の疲労はかなりのものだった。

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