表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
112/146

非常識な相手

「来ないのか?なら……」


一は右手に火球を生成する。


未知の相手だ。


牽制の意味でも接近するより、まずは魔法から入るというのが一の判断だ。


「『ファイアボール』っ!」


火球は真っ直ぐにソレの額を打ち抜かんとした寸前に突如現れたツタによって防がれた。


「!」


そのツタは熊のようなソレの背中から、急に生えてきていた。


表面を少し焦がした程度で、ソレが操るだけの機能は充分に生きているように見えた。


「……おいおい、草木が火に弱いってのは常識じゃないのか?」


(いや、それよりもダメージ表記がない!?防がれたからダメージにもならないってことか?それとも……)


「ーー!」


ソレの声、咆哮だったのだろうか?


何か音を発したソレは、一に迫って来た。


(速い!しかし、これくらいなら!)


一はソレが振り抜いた右手の爪をバックステップで避けようとした。


「フェイントだ!それはっ!!」

「!」


飛び退こうとした後方へと、ツタが薙ぎ払わんとしなった。


逃げ場はない。


「っーー野郎ぉっ!」


故に、一は右足で強引に逆方向へと蹴ることで、正面からソレに突っ込んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ