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頼りないコンパス

「まぁ、それは構いませんが、

妹さんがどっちの方向に逃げたとかはわかりますか?」


「ああ……無我夢中で逃げたからなぁ……いや、でもこっちかな?確信は持てないんだけどさ」


一は蘭堂が指差した方向を見た。


一応は見た、しかし、そっちにそれらしい痕跡がある訳でもない。


「……足跡でもわかりやすくついててくれたらよかったけど」


それを聞いて、一は苦笑に近い形で鼻を鳴らした。


「でも、今は指標が何もない以上、その曖昧な記憶を頼りするしかないですね」


「それも、そう……か」


二人はその方向へと歩みを進めた。


その中で一は空を見上げる。


日の入りが近い。


暗くなると、捜査はさらに困難になる。


出来れば明るい内に見つけたいのが正直なところだった。


「時間……わかりますか?」


「え、ああ……午後四時半ってところだよ」


蘭堂は左手首につけた腕時計を見て答えていた。


ダンジョン攻略においてはシンプルな道具が基本だ。


複雑な機能があるもの……それこそ、携帯電話の類は種類問わず、ダンジョンの特殊な環境によって機能不全や故障に陥りやすかった。

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