0_令嬢没落する代わりに王に飼われる
たぶん割とすぐに終わる、気晴らし作品始まるよー
ある王国にリリアンと言う名の没落貴族の令嬢が居た、彼女は毎日を何不住なく暮らしていたが、それ以外何も持っていなかった、金も権利も地位も持っていない、正しくは全て王族に献上したのだ、彼女の家は王国でも古い歴史を持つ名の知れた名家だったらが、彼女の唯一の家族の両親が他貴族の陰謀で死んでから、没落の一途をたどった。
本来なら彼女自身が犯人を突き止め報復するのが貴族の礼儀なのだが彼女にはそれができない、なぜなら彼女は生まれつきの盲目なのだから、タヌキや蛇が腹の読みあいをしている貴族社会で目が見えないのは致命的な欠点になる、会食時に目の前で毒の混入、書類の改ざんなど、相手はできる限りの悪事を働くであろう、目が見ない状態で腹黒貴族とかかわるなど自殺に等しい行為だ、ゆえに彼女は家の全てを王族に捧げ、王からの保護を願った「我が家の事業も、領地も、財産も全て王に献上いたします、なのでどうか私を守ってください」王は彼女の申し出に二つ返事で了承し、彼女に王族の別荘を貸し与え、身分も自分の保護用の身分を与えた、そして毎月仕送りをすることを誓った。
リリアンは王への申し出には3つの意味があった1つ目は王の保護下に入ること、2つ目は家の事業を手放すため、3つ目は二度と他貴族達に狙われないために、彼女自身両親が死んでから数えきれない貴族にたかられた、あるものは息子と結婚しよう、あるものは両親が死んでしまってかわいそう代わりにあたしが貴女のパパになろうなどなど、色々な申し出をしてきたが彼女は全て断った、何故なら皆声から悪意が漏れていたから、「だましてやる、地位を奪ってやる」心の声が漏れていた、おそらく相手も小娘と高をくくり、隠そうとしていなかったのが原因だろう、彼女は知っている他貴族の狙いは私ではなく金や権利だと、だから全て失えば狙われなくなる、しかも今は王の保護下にある、下手に手を出せば王族が「やったー、叩き潰す理由ができたー、やっぽー」手を叩きながら兵を動かすことは分かっている、彼女はそうやって貴族社会から離れた位置で安全を確保した。
リリアンは名家の生まれなので、生まれつきの地頭はよく才能にもあふれていますが、目が見えないため貴族社会では生きていけません。