僕の理想の女性は? 他の人と少し違う。
僕の理想の女性は?
そう聞かれると? ポニーテールよりもツインテールの
髪型の方がいい。
黒髪や金髪よりも茶髪の方がいい。
ショートヘアーよりもセミロングがいい。
カラコンよりも眼鏡をかけるような子がいい。
露出の多い服よりもロリ系女子な感じがいい。
ただ、僕の言いなりよりも自分の意思をはっきりと持って
いる女性がいい。
化粧は厚化粧よりもノーメイクがいい。
・・・でも?
結局、僕と付き合う女の子は? 僕の理想からほど遠い。
いつもポニーテールで黒髪で、厚化粧にショートヘアーで
カラコンで露出が多い服を着るわりには、僕の言いなり。
彼女は、男性に依存する女。
分かりやすく言えば、“寄生虫”なのかもしれない。
僕は、サイコパスじゃない!
彼女に、僕の言う通りに動いてほしい訳じゃない!
何でもかんでも、僕が言う通りに言うし動く彼女にちょっと
ムカッとする。
イライラして、それを彼女にぶつけてしまう時もある。
僕は、そんな風に彼女に八つ当たりした事に何度も反省する。
彼女は、そんな僕を慰めてくれる。
また、そんな彼女に腹が立つ。
見た目と中身とのギャップに僕はいつも戸惑ってしまう。
イケイケ姐さんのように見えて、性格は僕に従順な女の子だ。
実際は、男性に慣れていないし。
でも、見た目で軽い女に見えて男が群がる。
よく、こんな感じで今までやって来たなと驚いてしまうけど?
彼女は、男を見る目はあるのだろう。
今まで、変な男に引っかかった事がないと彼女は言う。
それは、彼女が気づいていないだけか? 本当に見る目があるのか?
今の僕には、分からないが。
それでも、僕は彼女と付き合っている。
彼女は、僕の理想の女性とは程遠いが、それでも僕は彼女の
事が大好きだからだ。
いろいろ言ったけど? 案外、僕たちは上手くいっている。
彼女の外見は、僕の好きなタイプの女性じゃないし!
中身も、僕の好きな感じじゃない!
それでも、一緒に居ると? どんどん好きになっていく僕がいる。
見た目で、今まで食べなかった物が、食べてみると? 驚くほどに
美味しかったみたいな感じでね。
人には、理解してもらえない事かもしれないけど。
僕は、だんだん彼女が僕の理想の女性になっている事に気づく。
僕の理想の女性を彼女が書き換えているようだ。
いつの間にか? 僕が彼女にハマっている。
『・・・ねえ、今度! ヒロ君が生きたいところに行きたいな~』
『オタルが行きたい所はないの?』
『ヒロ君が行きたいところが私の行きたいところだよ。』
『オタルは、いつも僕の言いなりだな!』
『私は、それがいいの!』
『僕の言いなりが!?』
『そうよ! 私はヒロ君のモノだから、それでいいの!』
『・・・・・・』
【なんだよ! 可愛い奴だな~】とつい口に出して言いそうになった。
僕の中に芽生える愛情の形が、彼女に対して生まれたのかもしれない。
これからも、僕と一緒に、、、!
最後までお読みいただきありがとうございます。