双子の結衣と麻衣
「ほんとにそっくりだね!見分けがつかないよ!」
雄二くんが双子に向かって言った。
「私たち、どっちがきれい?」
「だーかーらー、見分けがつかん!ちゅうとるじゃないか?」
「雄二くんが✕✕したのはどっちだ?!」
「えっ!」
「雄二くんが○○したのはどっちだ?!」
「えええっ!」
おたおたしている雄二くん。
結衣と麻衣は顔を見合わせると、
「「責任とって!!」」
と詰め寄った。
「…実は、俺にも双子の兄弟がいてさ」
「「えっ?」」
「健一兄さん!こっちこっち!」
雄二くんが双子のお兄さんを呼んだ。
「兄さんと△△したのはどっちだ?!」
「ええっ?」
「弟と▼▼したのはどっちだ?!」
「ええええっ?」
四人は入り乱れて相手を見極めようと一生懸命だった。
「どっちだ?!」
「ザ・タッチかあんたらは?!」
「そうゆー君たちこそ、マナカナか?!」
いつまでもいつまでも埒があかなかった。