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双子の結衣と麻衣

双子の結衣と麻衣

作者: 星野☆明美

「ほんとにそっくりだね!見分けがつかないよ!」

雄二くんが双子に向かって言った。

「私たち、どっちがきれい?」

「だーかーらー、見分けがつかん!ちゅうとるじゃないか?」

「雄二くんが✕✕したのはどっちだ?!」

「えっ!」

「雄二くんが○○したのはどっちだ?!」

「えええっ!」

おたおたしている雄二くん。

結衣と麻衣は顔を見合わせると、

「「責任とって!!」」

と詰め寄った。

「…実は、俺にも双子の兄弟がいてさ」

「「えっ?」」

「健一兄さん!こっちこっち!」

雄二くんが双子のお兄さんを呼んだ。

「兄さんと△△したのはどっちだ?!」

「ええっ?」

「弟と▼▼したのはどっちだ?!」

「ええええっ?」

四人は入り乱れて相手を見極めようと一生懸命だった。

「どっちだ?!」

「ザ・タッチかあんたらは?!」

「そうゆー君たちこそ、マナカナか?!」

いつまでもいつまでも埒があかなかった。

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