1-7-S
タイトルのSはサイドストーリー的な感じ
今回は少し時間が遡ってショウ達の話しです。
カゲオがアリア達と出会った翌日
◇ ◇ ◇王都ギルド前◇ ◇ ◇
「今日から冒険者やりながらカゲを探すわけだが、魔法はどうだった?流石に都合よく出来る訳はないと思うけど」
「そうだね、いきなりは出来なかったわ、副産物で百個くらい魔法は出来たけどね」
「んん?聞き間違いか?今、魔法百個作ったとか言ったか?」
「言ったけど?正確には魔法百八個だね」
「・・・・ちょっと待ってくれ・・煩悩の数とかわざとか?・・前々から非常識だとは思ってたけど、異世界で更に拍車がかかったな・・・」
「あれ?私なんか変なことした?」
「いや、、問題ない、ちなみにどんな魔法が出来たんだ?」
「んーとね、ラノベとか異世界系の定番魔法はだいたい出来たかな、例えば水がでる《水》」
空中に水球が現れ水道の蛇口をひねったように水がジャーっと出た
「道を平らにしたり穴を掘ったり、壁を作る《土木工事》」
ゴーっと50cm程度の壁が出来た
「空を飛ぶ《飛行》」
ふわっとカナデが浮き上がる
「手持ちのバッグに時空間魔法を付与する《アイテムバッグ》」
ショウのバックパックが一瞬淡く光った
「移動魔法の《転移》」
カナデが一瞬にして2m程移動した
「汚れとかを落とす《クリーン》」
ショウの体が淡く光った
「おぉ、なんかスッキリするな!」
「とりあえず攻撃魔法以外で使えそうなのは、こんな感じかな、転移に関しては行ったことがない場所はイメージ出来ないから、暫くは依頼の帰りとか専用かな」
「なるほど、帰りに転移出来るだけで効率はかなり良くなるな、ちなみに『水』とか『土木工事』って魔法名的にどうなんだ?あと詠唱は威力に関係するのか?」
「名前なんて何でも良いんだよ『水』なら短いじゃん、なんとかウォーターとか面倒だから、私の魔法は簡素にしてるわけ!詠唱に関しては分かんない、そもそも詠唱の文言知らないし、ラノベとかで、よく魔法はイメージって言うじゃん、だからイメージが強ければ良いんじゃない?」
「なるほど簡素化ね、ロマンは無いけど現実的か、、詠唱に関しては確かに詠唱の文言知らないからイメージだよりか、俺も討伐の時に試してみるか」
「じゃあ、早速ゴブリン5体の討伐と薬草採取に行っちゃおう!」
「さて、ゴブリン相手にどの程度出来るのかで今後の方針が変わるからな、多少気合い入れてくか」
◇ ◇ ◇王都北側・林◇ ◇ ◇
「全然いないな」
「ねぇ、王都は12の領地で囲われて守られてる訳だよね?」
「あぁ、そうだな」
「じゃあ、魔物が王都の回りにいるのは、おかしくない?」
「いや、おかしくはない、理由は王都と各領地までの距離は一定で、詳しい距離は知らないが、馬車で一週間くらいの距離があるらしいから、その王都と領地の間にいる魔物が、繁殖して増えてるって話だ」
「ふーん、何でそんなに広い空白地帯があるんだろうね」
「さぁな、流石にそこまでは調べてないな、まぁ考えられるとすれば敵国に攻められて領地が落ちても王都まで時間を稼ぐ為とかじゃないか」
「なるほどね」
「それより、探索とか索敵魔法はないのか?」
「うーん、カゲを対象に指定したけど探知出来なかったんだよね」
「対象をカゲから魔物のとかに出来ないのか?」
「カゲでダメだったから試してないよ」
「じゃあ、試しにやってみてくれ」
「わかった、ちょっと待って・・・・・よし!対象は魔石保有生物、範囲は周囲500m・・・お!発見!」
「早いな!」
「カゲは探知出来なかったのに、、とりあえず可視化するね」
「可視化まで出来るのか便利だな」
「まぁね、一番近くだと直進で約150m先に三体だね」
「よし、一狩り行くか」
走り出す二人
「魔法で殺っちゃう?」
「そうだな、二体頼む、俺はサシでどの程度やれるのか確認してみる」
「了解!面白いの見せるね、魔法は二つ《ロックオン》《火矢》」
カナデはゴブリンと全く違う方向に魔法の火の矢を二発放った
「おい!どこに狙って・・・・マジかよ」
放たれた火の矢は障害物を避けゴブリンの頭に到達し頭を爆散させた
「へへっ!凄いでしょ!しかも着弾後に爆発するオマケ付きだよ♪」
「チート過ぎんだろ!まぁ、俺も力を試すかな」
「ギィ!」
「お、仲間がやられても逃げないのか」
ゴブリンが粗悪な剣を振り回しなが突っ込んでくる
「まず、恐怖感は無い、動きも見えるし、体もよく動く、こんな攻撃なら何分でも避けられるな」
『ガギィン』
ゴブリンの攻撃をブロードソードで受け止める
「念のため両手で受けたけど、この程度なら片手で十分、そろそろ攻撃してみるか、よっと」
ゴブリンを蹴り飛ばす
「ギャ」っと悲鳴をあげ岩に激突し、体がめり込んだ状態で、そのまま動かなくなった
「あれ?」
「あれ?じゃないよ!今のキック見えなかったんだけど!」
「え?距離を取るつもりで軽くやったつもりだったんだけどな」
「私の魔法も大概だけど、ショウは身体能力がチートだね」
「これは、色々試さないとマズイな」
「全力でやっちゃえば良いじゃん」
「いや、力を制御出来ないようじゃダメだ、対人の場合簡単に殺してしまうし、魔物の場合は素材を傷付ける可能性が高いからな」
「そっか、そうだね考え無しにブッパはダメだね、私も加減しなきゃな」
「とりあえず、今日は力の制御を考えながらやるか、次はどっちに行けば良い?」
「次は左方向に100mかな、数は四だね、一体はちょっと強いかも」
「了解、ちょっと全力で走ってみるか」
『ビュッ』
「速っ!ビュンて感じじゃん!どんな身体能力しんてんの!100mが一瞬じゃん!なら私は《転移》」
「おわっ!びっくりさんなよ!」
「身体能力じゃ勝てないからねって、もう倒してるし!」
「とりあえず全力を試してみたら、こんな感じだった」
縦に両断されたゴブリンが二体、首をはねられたゴブリンが二体倒れていた
「あれ?強いヤツいた?」
「たぶん、体がデカいヤツがそうかな、おそらくホブゴブリンてヤツだ」
「ゴブリンじゃ、ショウの相手にならないね、剣まで切れてるし」
「そうだな、正直手応えは無いな、何割くらいの力で倒せるかとか検証がいるな」
「時間もあるし、私も色々試したいからサーチ&デストロイだね」
◇ ◇ ◇二時間後◇ ◇ ◇
「ふぅ、中々充実した時間だった」
「そう?私は途中から飽きちゃったよ、ショウは昔からこんな感じの好きだよね」
「否定しない、カナデは飽き性だからな、俺は繰り返し作業は苦にならない」
「異世界でもショウはショウだね」
「その言葉はそのままカナデに返す」
「それよりギルドに行こう!」
「あぁ」
◇ ◇ ◇ギルド受付◇ ◇ ◇
「ショウさん、カナデさんお疲れ様です、依頼の報告でしょうか?」
「ラニさんお疲れ様!私達結構頑張ちゃいましたよ!」
「そうですか、確かゴブリン五体討伐と薬草十株の採取でしたよね?ゴブリンは討伐証明に遺体まるごとか魔石の提示をお願いします、薬草は現物を提出していただき査定を行います」
「ラニさん、申し訳ないけど広い場所はありますか?数がかなり多いので」
「はい、大型魔物用に解体場があります、そちらに移動が必要ですか?」
「申し訳ないですが、お願いします」
「わかりました、私についてきてください」
◇ ◇ ◇解体場◇ ◇ ◇
「こちらが解体場になります、荷物はそんなに多くなさそうですけど、外ですか?」
「このリュックの中だよ!」
「え?リュックの中?」
「それじゃあ、出しますね!《飛行》」
マジックバッグとなっているリュックをひっくり返し、飛行魔法で浮き上がりながらゴブリンの死体をドカドカと出していく
「え?え?えーー?飛行魔法?アイテムボックス??」
ラニは目の前で起きていることで理解が追いつかずパニック状態となった
「カナデ、説明してからやれって言っただろ、ラニさんバグっちゃったじゃないか」
「え?リュックから出すって言ったけど?」
「はぁ、この世界の魔法レベルが分からないから、アイテムバッグが流通しているのか、人前で使って良いのか、確認してからゴブリンを出すって話しただろ!」
「そうだっけ?」
「おい・・・」
「怒らないでよ〜」
「・・・・・とりあえずラニさんがフリーズしたから、再起動してくれ」
「ごめんごめん、次から気を付けます!ラニさ〜ん、起きて〜」
「あ、はい?えー、申し訳ありません!私の処理能力を越えてしまって」
「こちらこそ、カナデでがアホで申し訳ありません」
「ひどーい!アホじゃないし!」
「あの、色々確認させていただきたいことがあるのですが、お聞きしても大丈夫でしょうか?」
「こちらとしても、聞いていただきたかったので、よろしくお願いします」
「では、まずこのゴブリンの量はいったい・・・・」
ラニの目の前にはゴブリンで数mの山が出来ていた
「ちょっと初依頼で頑張り過ぎちゃいまして、なんか申し訳ありません」
「この量は間違いなく新記録ですね・・・目測ですが50体以上、ホブゴブリンも混じっていますし、むしろこんなにゴブリンがいたなんて・・・まとまって活動していたのでしょうか?」
「これは、カナデの魔法で発見して討伐したので、多くて五体一組でした、かなり広範囲で討伐したので心配は無いかと、必要なら場所の情報を提供しますけど」
「そうですか、念の為、情報提供をお願いします」
「カナデ、地図に場所を書き込んでおいてくれ」
「はい、は〜い」
「ありがとうございます、次に確認したいのがカナデさんのリュックに関してですが、アイテムボックス化されているのでしょうか?」
「簡単に言えばラニさんの想像通りです、ちなみにアイテムボックスは珍しいのでしょうか?」
「そうですか、アイテムボックスは高価ではありますが珍しい物ではありません、実際ギルドも素材保管で使用しています、ただアイテムバッグは珍しいはずです、確認ですが容量と時間の減退はどの程度なんでしょうか?」
「容量と時間の減退?ですか?」
「えぇ、ちなみにギルドのアイテムボックスは複数種類有り一つで1〜5t分収納可能です、時間の減退はボックスに収納した物の時間経過を遅らせる効果でギルドのボックスは時間減退が最高クラスの10,000分の1となります」
「なるほど、カナデ!ラニさんの話し聞こえただろ?カナデのリュックと俺のバックパックの効果はどうなんだ?」
「えーっと、容量は制限無し、時間は完全停止だよ」
「へ?カナデさん!本当ですか!?どうやって手に入れたんですか!?」
ラニは立ち上がりカナデに迫った
「わっ!ラニさんの圧力が凄い!ショウ助けて!」
「あー、ラニさん落ち着いてください、勘違いでした容量は1tで時間減退は1,000分の1でした」
「その手には引っ掛かりませんよ!さぁ!どちらで手に入れたんですか!」
「ショウ、ラニさんキャラ変わっちゃってるよ〜」
「ラニさん、どこで手に入れたも何も昨日ギルドで購入したんですが」
「・・・あれ?そうですね?え?なんで?」
「・・・・白状します、カナデの魔法です!」
「え?カナデさんの魔法なんですか!」
「ちょっと!ショウそんなにあっさり!」
「ただ1日限定の制限付き魔法になります、な?カ・ナ・デ?」
「え、うん!そうそう!」
「そうですか、1日限定ですか、うーん確かに容量無制限、時間完全停止の破格の効果なら1日でも十分に凄いですね、ちなみにカナデさん以外はその魔法使えると思いますか?」
「完全にオリジナルだと思うし、ちょっと特殊なスキルのお陰だと思うので他の人が使うのは難しいかな」
「わかりました、もしかすると今後ギルドとしてカナデさんに魔法を依頼する可能性あるかもしれませんが、大丈夫でしょうか?」
「私達に差し支えなければ大丈夫かな?どうかなショウ?」
「冒険者以外にメインの目的があるので、そっちに影響がなければって感じかな」
「ありがとうございます、話が大分逸れてしまいました、申し訳ありません、ゴブリン五体の討伐は完了とさせていただきます、ゴブリンは使える素材が無いので魔石の買い取りのみとなりますが、よろしいでしょうか?」
「それでお願いします、あと薬草も確認をお願いします」
てな感じで薬草も50株提出し驚かれ得た報酬は
ゴブリン討伐:完了報酬銀貨1枚+魔石×5納入で小銀貨5枚
薬草十株採取:完了報酬(全て最高評価) 小銀貨5枚
買い取り報酬:ゴブリンの魔石×45 銀貨4枚小銀貨5枚、ホブゴブリンの魔石×7 銀貨7枚 薬草×40(全て最高評価)銀貨2枚
「いやーマジックバッグの件は焦ったね!ラニさんの鬼気迫る感じヤバかったよ」
「カナデが手はず通りにやってくれれば、あんな面倒はなかったはずだ、今後ギルドから依頼きても良いように1日限定の魔法開発しとけよ」
「むぅ、やっぱり作らないとダメか〜」
「頑張れよ、とりあえず日銭は稼げたから、カゲの情報収集行くぞ」
「うえ〜い、了解」
◇ ◇ ◇王都◇ ◇ ◇
「道具屋さんの話からするとカゲぽい気がするんだよね」
「確かにカゲの確率高いな、あとフルーツジュースを樽ごと買ったのもカゲだろうな、次はあの串焼き屋に行くか」
「おじさん!串焼き二つちょうだい!」
「まいど!運が良かったな、ちょうど残り二本で終わりだ、お代は二本で小銀貨4枚だな」
「どうぞ小銀貨4枚です」
「確かに、ちょっと待ってくれ」
「おじさん、ちょっと聞きたいんだけど良い?」
「おう、なんだい?」
「最近変わったお客さん来なかった?私達と同い年くらいで、影が薄い感じの!」
「お!昨日来たぞ!存在感とか気配みたいなのが突然無くなるんだよ、むしろ姿すら見えない感じだったな、それでいきなり現れるんだよ、久々にあんなに驚いたぜ、あと串焼き50本も買ってくれてな!あんな客は初めてだ、、よし!焼けたぜ」
「ありがとう!また来るね!」
「おう、また来てくれ!」
「やっぱり、ここでも買い貯めしてるね」
「昨日1日で色々な店で買い物してるってことは、どこか目的地があるのか?そもそも荷物はどうやって運んだんだ?」
「カゲも魔法使いなのかな?」
「可能性はあるな、もしかすると神殿で見つけられなかったのは隠匿系の魔法とか使ったのかもしれない」
「なるほど有り得るね、で、これからどうする?たぶん昨日には旅立ってそうだけど」
「そうだな、とりあえず資金を貯めつつ、情報収集を継続だな、ターゲットは各領地から入ってくる行商人とかにしよう、このまま12の領地の内どこに向かったかも分からずに行動するのは、愚作だからな」
「了解、期間はどうする?」
「とりあえずは1ヶ月ってとこだろ、冒険者ランクも上げて収入も増やさないと資金も貯まらないだろうし」
「了解、了解、早くカゲに会いたいな〜」
◇ ◇ ◇一週間後・神殿◇ ◇ ◇
「冒険者になると出立された方々が続々と戻ってくるのは、どうしてでしょうか?十分な資金を入れておいたはずなのに、資金が足りなかったと恨み節ですし」
※カゲオのせいです!!
「クリスティア様!碓井景雄様と思わしき冒険者の情報が入りました!」
クリスティアが考え込んでいると文官と思わられる男が走って現れる
「本当ですか!碓井様はどちらに?」
「現在はセブン領にいるようです」
「セブン領ですか、それで情報とは?」
「なんでも、魔霧の森の魔霧を消し去り、更には森の奥でゴブリンの集落を発見しキングゴブリンを含む70体程のゴブリンを一人で殲滅させたとのこと、加えて学術的に価値のあるゴブリンの集落をまるごと持ち帰ったそうです」
「魔霧を消し去り、キングゴブリンがいる集落を単独で殲滅、更に集落をまるごと持ち帰る?なんて凄まじい力なのでしょうか!やはり碓井様は素晴らしい方のようですね」
「はい、ただこの偉業を達成した時点では冒険者では無かったようでしたが、この件で領主マイルドとギルド支部長マルボから信頼を得ることが出来、特例でランクB冒険者と認定したそうです」
「それは凄いですね、何よりマイルドとマルボの信頼を得ることが出来たのが碓井様が素晴らしい証拠でしょう、あの二人はただ強いだけの人物を認めるような者ではありませんから」
「そうですね、あと今回の件で一部冒険者から不満が出ているようで三日後に志願者と碓井景雄様が勝負を行うそうです、この勝負に関しては映像魔道具でクロック王国内全ギルドに生中継されるとのこと」
「勝負の生中継ですか、分かりました、私からも出資するので映像を見られるよう準備をお願いします、また勝負が終了後ギルド本部に碓井様の活動を妨げないよう通知を出して下さい、その際にスキルと魔法は公開しませんがトータルランクがSSであることは伝えて下さい」
「畏まりました、映像の手配及び通知を行う準備に取り掛からせていただきます」
そう告げると文官は退室していった
◇ ◇ ◇三日後・神殿◇ ◇ ◇
「・・・・え?もう終わりですか?」
「うむ、Aランクを含む200人を瞬殺、しかも映像を見る限り姿を消していましたが、誰一人感知出来ている様子が無い、やはりステータスにあったレベルMAXの4つのスキルの影響ですな、ただ初撃で何をしたのかさっぱり分かりませんな、残っていた者達は何かで気絶させられた様子でしたが、それにしても圧倒的でしたな流石能力評価SSですな」
「私の予想を遥かに越えていました、騎士団長から見て碓井様に勝てる者は思い当たりますか?」
「そうですな、正直に申し上げて騎士団どころか世界規模で見ても勝てる者はいるかどうか、特に感知不可で大人数を一瞬にして倒した不可視の攻撃は防ぐ術が思い付きません、ただ種明かしが出来、対策が取れれば勝機はあるかもしれませんが、それは『居る』と認識が出来ていることが前提だった場合ですな、暗殺でもされた場合は気付くことなく敗れるでしょうな」
「やはり碓井様を妨げないよう指示したのは正解ですね、大丈夫だとは思いますが、何かしらの不利益が碓井様に生じ王国に敵意が向いた場合は、王国は簡単に滅ぶ可能性も考えられますから」
「それについてですが、いっそのこと勇者と認定してしまうのはどうでしょうかな?それを広めれば更に邪魔立てするような輩は出てこないでしょうし、国内全体が協力的になると思われますが、どうですかな?」
「良いアイディアかもしれませんね、お父様と相談して判断してみます」
◇ ◇ ◇同時刻・王国ギルド本部◇ ◇ ◇
「・・・・・・・・・・・」
圧倒的な結果にギルド職員も冒険者も静まりかえっていた
「カゲのやつ、かなりチートな能力手に入れたみたいだな」
「やっぱりカゲは凄いなー!居場所も分かったしセブン領に向かお!」
「そうだな、そこそこ稼いだしカゲのお陰で串焼きは大量にあるから食料も足りそうだしな、とりあえずこれから準備して、明日の朝一で向かおうか」
「あの〜」
「ラニさんどうしたの?」
「お話し中申し訳ありません、あの冒険者はお二人の知り合いの方なんですか?」
「うん!そうだよ!勝手に先に行っちゃったから探してたんだよね」
「なるほど、お二人は規格外だと思ってましたが、ご友人もかなり規格外な方ですね」
「私達なんてカゲから比べれば凡人だよね?」
「まぁ、俺は凡人だな、カゲとカナデは色々規格外ではあるけど」
「王都周辺の魔物を狩り尽くして一週間で2ランクアップした人を凡人とは言わないかと」
ラニが苦笑いで答えた
「そうかな?カゲはBからだし全然足りてないけどな〜」
「それで、お二人は明日にはセブン領に向かわれる訳ですね」
「そうだね、ラニさん何か用事あった?」
「いえ、期待の新人として、もう少し王都で活動されるかと期待していたので残念で、つい声をかけてしまいました、まぁ、王都は立地上強い魔物が発生しにくく新人の方達も力を付けたら旅立って行かれるのですけどね」
「なるほどね、確かに私達の相手になる魔物はいなかったね」
「残念ですが、ご友人が見つかったのは良いことですので、お二人なら大丈夫だと思いますが気を付けて行って来てください」
「ラニさん、ありがとう!お世話になりました!」
「短い間でしたが、ありがとうございました」
カナデとショウは深々と頭を下げた
「こちらこそ、ありがとうございました、お気をつけて!」
次回はカゲオのお話




