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前回まで:碓井景雄異世界に転移!無視されて旅立つ!

とりあえず、どこに行こうかな

地図も貰ってきたけどザックリしてんなー

まずは王都を探索するか


ふむ、言語は理解出来るし文字も読める

字を書くのは練習が必要か


まず時代は定番の中世ヨーロッパくらい

貴族らやがいるっぽい

冒険者ギルドもあるな

『ぐぅ〜』腹減ったな

うーん、あの屋台にするか


「おじさん!その串焼き一つください!」

「・・・・・・・」

こいつも無視か!


はぁ、干し肉でも食べるかな

ふむビーフジャーキーって感じで中々旨い

もっとしょっぱいかと思ってた

でも喉乾くな

フルーツジュースみたいなの売ってるから欲しいけど無視されるんだろうな

まぁ無視されるなら金だけ置いとけば良いか

とりあえず

「お姉さん!ジュース一つ!」

「・・・・・・・」

やっぱりか王都の人は冷たいな

銀貨一枚を置いとけば良いだろ

見た目オレンジジュースを手にとり銀貨を置く


景雄が去ったあと屋台では

「あれ?ジュースが銀貨に変わってる!なんで?」


なかなか旨いジュースだな、ただぬるい

さてさて、ちょっとモンスターと戦ってみようかな


□ □ □王都壁外・森□ □ □

お!30m位先に気配を感じる!これが索敵か!


ゴブリン発見!王都の近くにもいるんだな

とりあえず現状の実力でどれくらいやれるか試すか


素早く移動しゴブリンの正面に立つ


「・・・・・・」

あれ?ゴブリンの目の前に出たのに気づいてない?

まさかゴブリンにも無視を?

とらあえず、くびちょんぱ出来るかな?


『ザシュッ』っと首を切り落とした


全く忌避感がない、ゴブリンだから?

血が青いからか?


まず、ゴブリンは弱い、この刀が凄い!

そして勘違いしてたけど、たぶん

「ステータスオープン」

スキルを注視すると・・・・


やっぱりか、スキルにON、OFFあるよ・・・

隠密、気配遮断、風景透過、認識阻害のレベルがMAXだったせいで誰にも気づかれなかったのか

無視された訳じゃなくて気づけなかったんだ

どうしよう、クリスティア様の胸を揉んじゃったし武器とか勝手に持って来ちゃったからな〜

スキルが有れば気づかれずに戻れそうだけど、

いや戻れないな、むしろ王都から離れようかな

現状ただの泥棒だし




□ □ □神殿□ □ □

「それでは皆様ステータスの確認は済みましたでしょうか、皆様には選択肢が二つ有ります、まず王国騎士団の一員として訓練を受け特務隊として活動していただくか、すぐに出立していただき冒険者として独自に力を蓄えるかです。後者の場合は資金と食料をお渡しします。」


「あのー」


「確か勝利様でしたね、どうしました?」


「実は一人いないんですよ、友達が」


「え?誰もここから出ていないはずですよ」


「本当です!私とショウが転移後に一度見てます!それなのに今はいないんです」


「あなたは奏様でしたね、ですがここには私と皆様、出口には衛兵がいるだけです、ここから出るには衛兵の前を通らなくてはなりません」


「見逃したとかは?」


「まず考えられませんね、あの衛兵は国でも上位の実力者です、あの者の目を潜り抜けられる者など、皆様の実力では難しいかと」


「そんな、じゃあ景雄は?」


「残念ながら分かりませんとしか、お二人の勘違いでは?最初からいなかった可能性の方が高いかと」


「・・・・・」

一気に不信感が増す二人


「では、皆様、選択を!」


実質騎士団に入らなければ知らない世界に放たれ野垂れ死ねと言われているような状況、この状況を理解した者たち27人が騎士団入りを選択

勝利と奏は不信感から冒険者に、他の10人は冒険者に憧れる者、自分は最強と自意識が高い者、勝利達と同じく不信感が勝った者と様々であった


「クリスティア様、よろしかったのですか?12名も外に出して」


「無理強いをしても良い成果は見込めません、それに打倒魔王に一つの戦力では駄目だと思うのです、色々な角度から攻め立てることが出来なければ勝機は無いでしょう」


「なるほど、確かに冒険者と騎士団では強さの考え方が違いますね、冒険者は個の力、騎士団は連携等数の力、どちらも互いには無い強みがありますからね」


「はい、だからあえて一つには纏めなかったのです。」


「流石はクリスティア様」


「それでは今から皆様のステータスを確認します、メモをお願いします」

クリスティアは水晶の前に立ち両手をかざす

「ステータスレコード・オープン」

名前と職業、スキル、魔法が一覧で表示される

「田中様は騎士、スキル剣術、槍術、盾術、騎乗、魔法は火魔法(ファイヤーボール、トータルBランク」


「おぉ!騎士団に最適ですな!」


「小暮様は特攻兵、スキルは槍術、チャージ、堅牢、魔法は火魔法(自爆)トータルCランク」


「自爆・・・・未来は明るいはず!頑張って欲しいですな!」


次々と確認をしていき


「勝利様は聖騎士、スキル剣術Lv.5 盾術Lv.7 精神耐性Lv.5 鉄壁Lv.7 根性Lv.1 底力Lv.1 魔法は聖魔法(ホーリーショット、ホーリーウォール)トータルAランク」


「凄い・・・冒険者になったのが悔やまれますな」


「奏様は大魔導師、スキル魔力感知Lv.7 魔力制御Lv.7 魔力回復Lv.5 魔法創造Lv.1 魔法はオリジン トータルSランク!」


「クリスティア様、魔法のオリジンとは?」


「私も初めて見ましたが全ての魔法を使用出来る可能性を秘めているようです・・・」


「今すぐ連れ戻しましょうか?」


「いえ、今無理矢理戻しても逆効果でしょう、時が来れば一緒に戦っていただけるはずです」


「了解しました、奏様が訪ねて来た場合は即座にフォロー出来る体制は整えておきます」


「よろしくお願いします。あれ?」


「どうされました?」


「40人目のステータスレコードが存在します!」


「え?39人の間違いでは?」


「いえ、確かに40人目です!確認してみます」


「まさか勝利様と奏様が言っていたご友人ですかな?」


「碓井景雄様?、職業:無の者、称号:全てから無視される者、スキル:隠密Lv.MAX 気配遮断Lv.MAX 風景透過Lv.MAX 認識阻害Lv.MAX 索敵Lv.1 罠感知Lv.1 体術Lv.1 刀術Lv.1 短刀術Lv.1 魔法:闇魔法Lv.5(催眠、幻惑、幻覚、影潜み、影移動)トータルSSランク!?」


「SSランク!無の者とはなんでしょうか?それに称号も何を意味しているのでしょう?スキルもレベルMAXが4つとは・・・謎が多すぎますな」


「無の者:存在しない存在?、称号:全てから無視される者、全てから認識されない者?よく分かりませんが、とにかく凄いようです、だから私たちは碓井様に気づけなかった可能性が高いですね・・・」


「なるほど、スキル構成的にも納得です」


「しかし、そうすると私たちの印象は勝利様と奏様から見ると悪かったでしょうね」


「そうですな・・・」


「し、失礼します!!」


「どうした、そんなに急いで」


「魔斬刀と退魔の小太刀、更に抗魔の鎧が宝物殿より消えました!」


「は?何を言っている?兵が入り口で番をしていたのではないのか?」


「それが、確かに兵は二人でしっかりと見張りをしていたと言っております」


「なに?では、その間に出入りした者を全て呼ぶのだ!」


「・・・・」


「どうした?」


「申し上げにくいのですが、兵も含め定期確認までの間、誰も出入りしておりません」


「なっ?なんだと!」


「その件、私に一任していだけないでしょうか?」


「次期女王で在られるクリスティア様が、そう言われるのであれば、お任せ致しますが何か心当たりでも?」


「おそらく碓井様かと」


「なるほど、では直ぐに指名手配を行います」


「いえ、駄目です!」


「何故です?王国の宝であり、魔王戦の切り札ですぞ!」


「だからこそです、勝利様と奏様のご友人であれば聡明な方のはずです、それに悪意が有れば他にも多くの宝を盗んでいけたでしょう、それをせずに魔王に有効な武器と防具のみを持ち出した、これは碓井様が魔王打倒に強い意思を持っている表れだと、私は思います」


「うむ、確かに一理ありますな」


「何より、碓井様のスキルなら魔王に誰よりも接近することが可能ではないでしょうか」


「わかりました、クリスティア様がそこまで言うなら、私も碓井様を信じてみましょう」


「ありがとう、ランスロット騎士団長」

クリスティア様はプラス思考!

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