プロローグ
クラスまとめて異世界転移!
僕は県立高校の二年、碓井景雄
名は体を表すとはよく言ったもので僕は影が薄い
いじめられてるとは言わないがよく無視をされる
いや?いじめられてるのか?うーん
殴られたり直接危害を加えられたことはない
まぁ、個人的には無視されても特に問題は無い
どちらかと言えば一人が好きだったりする
ただ影が薄くても無視をしない例外は二人程いるけど
とりあえず今、僕は、いや、僕達は異世界にいます
何故かって?
そりゃ、教室にいて魔法陣が出現して気づいたら神殿みたいな場所にいたら、今の時代異世界転移でしょ!異論は認めない!
小説を読もう!のヘヴィーユーザーである僕が言うんだから間違いない!
さぁ!神様!女神様!邪神様!僕にスキルを!
「おい?ここはどこだ!?」
「私たち、さっきまで教室にいたよね?」
にぶいなー、異世界に決まってるだろ!
「こ、これは異世界転移では!」
お!流石、小田野君、通称オタ君!
「はぁ?オタなに言ってんだ!そんなラノベみたいなことあるかよ!」
小暮君、通称グレ、名前通り少しグレている痛い人、ラノベは知ってるのか
40人のクラスでオタ君みたいな反応は数名、他はグレ君みたいにワーワー騒いでる、僕はオタ君よりも冷静、だって確信してるから!
ちなみにテンプレの完璧超人的なイケメンや、飛び抜けた美少女はいなかな、まぁ普通にイケメンも可愛い娘もいるけど
『落ちて下さい!』
きたきた!これきた!女神様?巫女様?お姫様?登場イベント!
「誰だ!」
田中君ナイスリアクション!
『落ちて下さい、私は時を司る女神様クロノア様の加護を受けたクリスティアと申します」
巫女様的な感じかな?カモンスキル!
「はぁ?なに言ってんだ!ここはどこだ!」
グレ君確かに、ここの情報も必要か、ナイス!
「ここはクロック王国の王城に併設されたクロノア様の神殿です、皆様には、こちらの世界に来ていただき大変感謝をしております」
「まさか、本当に異世界なのか?」
「異世界・・・異なる世界、確かに皆様の世界から見れば異世界となりますね」
「え?私達違う世界に来たの?戻れるの?」
戻れないだろうなー、たぶん魔王を倒したら帰れますとか適当なこと言われそう
「戻れます、魔王を倒せばクロノア様からの報酬として帰還用の転移魔法が使用可能となります」
やっぱり、でも意外と具体的だから本当かな?
「ま、魔王って、そんなに化け物に勝てるわけないだろ!一般人だぞ!」
だからこそのスキル!魔法!
「いえ、皆様は選ばれし者です。そちらの水晶に手を触れてくだされば皆様に合わせた職業とスキルや魔法が授けられます」
キター!あの水晶か!怪しいと思ってたよ!なんか話し合いが長そうだからお先に試させていただきます!
えーっと両手で触れれば良いのかな?
『ぴたっ』っと手を触れる
『ブォン』と目の前にステータス画面が現れた
名前:碓井景雄 性別:男 種族:人 年齢:17
職業:無の者
称号:全てから無視される者
スキル:隠密Lv.MAX 気配遮断Lv.MAX 風景透過Lv.MAX 認識阻害Lv.MAX 索敵Lv.1 罠感知Lv.1 体術Lv.1 刀術Lv.1 短刀術Lv.1
魔法:闇魔法Lv.5(催眠、幻惑、幻覚、影潜み、影移動)
おぉ、名前は体を表すはステータスにも影響が、称号が悲しすぎるのだが仕方ないか、それにしても職業無の者?スキル的に暗殺者?忍者?
あとスキルでLv.MAXが4つあるけど凄いのか?コミュ症ではないから誰かに聞くかな、あ、クリスティア様との話し合い終わったみたいだな、邪魔になるから皆のスキル付与が終わるの待つか
□ □ □ □ □ □
よし、皆終わったな、とりあえずオタ君に話しかけるか
「オタ君!ステータスどうだった?」
「・・・・・・」
無視?目も合わせてくれないだと
くっ、違う人に聞くか
まぁ幼なじみの二人なら大丈夫だろ
「おーい!ショウ!カナデ!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
はぁ?二人が無視とか今までなかったぞ!
なんで・・・・
はぁクリスティア様に聞くか
「あのークリスティア様お聞きしたいことが」
「・・・・・・」
おい!クリスティア様も?皆ひどくない?
皆の話し聞いてなかったから?
・・・・・・これなら無視出来ないだろ
『ムニュ』やけになってクリスティア様の胸を揉んだ
「きゃっ!」
どうだ!
「どうしましたクリスティア様?」
「え?今私のむ、、なんでもないです!」
なに・・・これでも無視とか酷い!
もう、いいや一人で行こう
こんな連中、知らん
あの台に置かれてる袋は道具と金かな
やっぱり金貨に銀貨、ナイフに干し肉とドライフルーツか、訓練とか無しで放り出すつもりだったのか?
まぁいいや無視するなら何袋か貰って行こう
それじゃあ皆さん、さようなら
□ □ □王城前□ □ □
なんなんだよ、城の兵とかもガン無視じゃん
全く酷い連中だ、だから適当に武器庫から刀と短刀、防具とバックパックを貰ってやったよ
さて、これからどうしようかな
景雄旅立つ!