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死後につくる、新しい家族  作者: 火蛍
第1章 おじさん、異世界生活の始まり
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初出勤

 前略。

 俺は偶然出くわした泥棒を取り押さえたことでギルドマスターの爺さんの目に留まり、クルセイダーという職業への斡旋を受けた。


 ミラ曰く、男なら誰もが憧れる仕事だそうだ。

 しかも給料を月々最低十二万ルートは保証してくれるときた。

 これはもう就職するしかねえ。


 場所を改め、ギルドマスターの爺さんから仕事の話を持ち掛けられた。


 「いつからなら来られそうかね?」

 「明日からでも大丈夫です」


 とにかく今は仕事をして金銭面を安定させなければ。


 「あの……一つ聞いておきたいことがあるんですが」

 「何かね」

 「俺が仕事している間に子供を預かってもらったりすることってできますかね?」

 「そういう業務はないのだが……子どもがいるのかね?」

 「いやあ、今ここにいるコイツなんですけれども」


 ミラの方に目をやった。

 仕事をするにあたって特に心配なのがミラのことだ。

 俺が働きに出ればその間コイツは一人になる。

 偏見かもしれねえがこんな小さなガキが一人で朝から晩まで留守番できるとは思えない。


 「ふむ」


 ギルドマスターがミラをまじまじと見る。


 「どうしたの?」


 ミラは不思議そうに首を傾げている。


 「この子、どこかで見たことあるような気がするんだが……気のせいだろうかねえ」

 「多分、それはよく似た別人だと思いますよ」

 「だといいんだが……」


 なんか不穏な空気を感じるな。

 まあいいか。


 そんなこんなで俺の就職先は決定した。

 書店で山ほど本を購入してミラも上機嫌だ。

 その本の山を抱えてるのは俺なんだけれども。


 「ねえ。もう読んでもいい?」

 「立ち読みしてると転ぶぞ。読むのは家に帰ってからだ」

 「えー」

 「『えー』じゃねえよ。」


 お前ぐらいのガキが転ぶとどうなるかだいたい予想がつくんだよ。

 そしてほとんどの場合、それはそれは面倒臭いことになる。


 さて、家に帰って来た。

 まだやるべきことはある。

 とにかく、俺が仕事をしている間にミラの面倒を見てくれる人を探さねえと。

 当の本人は帰宅して早々に本の山に手を付けている。

 夢中になっている様子を見ると案外このまま仕事に出て行ってもいいんじゃないかとも思えてくるんだが……


 いや、飯に問題があるな。


 ただでさえ現在の自炊がままならない俺だ。

 そんな俺に作り置きなどという高等なテクニックが使えるはずがない。

 こういう時に頼れそうな人間が周囲にいただろうか。


 ……待てよ。

 いたぞ、約一名。


 「ちょっくら出かけてくる」


 そう言い残して俺は再び家を出た。

 ミラからの返事はなかったがちゃんと聞いてただろうか。

 まあ、そんなことはどうでもいいか。


 思い立って尋ねた先は昨日の兄ちゃんの家。

 ご近所でよかった。


 「どちらさま……?ああ、昨日の人ですか」


 どうやら俺の顔を覚えていてくれたようだ。

 よかったよかった。

 

 「どうも、改めて挨拶に来ました」


 いきなり本題に入ると失礼だと思われるかもしれない。

 とりあえず他愛もない与太話から切り出すことにした。


 「こっちに越してきてどうですか?」

 「なかなか楽しくやらせてもらってますよ」

 「そりゃあ何より。この辺って何もないからねえ……」


 『確かに』と言おうと思ったがやめておこう。

 もしかすると怒らせるかもしれないし。


 「ちなみに、お仕事は何を?」


 この人って普段は何をしているんだろうか。

 ふと気になった俺は何気なく尋ねてみた。


 「うちの畑で作物作ってますよ。今年は実りがいいんです」


 あ、農家の方でしたか。

 ちょっとおすそ分けとかしてくれねえかな。

 そうなれば食費がかなり浮かせそうだ。


 「そういえば俺、ついさっき就職できたんスよ」

 「え?今までお仕事を持ってなかったんですか?」


 兄ちゃんの反応は至極真っ当なものなんだが心が痛い。

 そりゃあそうだよな、こんなオッサンが今まで仕事してなかったって言ったら明らかに不自然なんだもん。


 「いやあ、転職ですよ転職」

 「あーそうですよね。以前は何の仕事を?」

 「道の整備とかやってました」


 嘘はついてないぞ、嘘は。

 こっちに来る前は工事現場で作業してたからな。


 「ちなみに転職先は?」

 「クルセイダーとかいう奴っス」

 「ええっ!?」


 ちょっとオーバーなんじゃねえかってぐらいに驚かれた。

 この世界の男なら誰もが憧れる職業だとは聞いていたがまさかこれほどとは。


 「そこで頼みがあるんスけど」

 「はい。クルセイダー様の頼みとあれば何なりと」


 そんなにクルセイダーっていう立場は偉いのか。

 もともと温厚だった兄ちゃんが俺に対してさらに下手に出るようになった。


 「うちに小さい女の子が一人いるんスけど……仕事に行ってる間預かったりしてもらえませんかね?」

 「娘さんですか?」

 「まあそんな感じっスね」


 実際は成り行きで面倒を見てる家出娘だが説明が面倒だしこれぐらい雑に解釈してもいいだろう。


 「いいですよ」


 意外にあっさり承諾してくれた。


 「ありがとうございます。助かります」

 「代わりといっちゃなんですけれども……うちの手伝いとかさせちゃってもいいですかね?」

 「それぐらいなら全然大丈夫っスよ」


 当の本人を差し置いて勝手に話を進めているけれどまあいいよな。

 俺は他の人にミラのことを任せて仕事ができるし、兄ちゃんは働き手が増えてウィンウィンだし。


 「仕事はいつから始めるんですか?」

 「明日からっス」

 「わかりました。ではまた明日」


 とりあえず、ミラを預ける場所を確保できた。

 これで安心して仕事に行けそうだ。


 「ただいまー」


 またしても返事はない。

 まだ読書に夢中なのだろうか。


 「……」


 覗いてみるとミラは本を開きっぱなしにして寝ていた。

 わかるぞ、ずっと読書してると眠くなるよな。


 今のうちに飯でも作るか。

 こうなることも見越して料理本を少し買って来た。

 流石に同じ飯ばっかりじゃ飽きられそうだし、料理のレパートリーを増やさねえと。


 それにしても本当にいろいろと載ってるんだな。

 中にはここに来る前に見たことがあるようなものもある。

 ……よし、今日はこれにしよう。


 「ふわぁ……」


 ミラの欠伸が聞こえてきた。

 またずいぶんと眠ってたな。


 「あれ?もうこんな時間?」


 ミラは台所の俺を見ながら寝ぼけ眼を擦っている。

 そうだよ、今はもう午後六時だ。


 「飯にするぞ」

 「はーい」


 食卓にて、ミラは初めて目にするのであろうそれを見つめて小首を傾げていた。


 「これ何ー?」

 「野菜の肉詰め」


 昔お袋がやってたっけな、『ピーマンの肉詰め』

 ガキの野菜嫌いを克服させるための定番料理だ。

 昨日見た限りだとミラは野菜も普通に食ってたから大丈夫そうだが。


 「美味しいけど、何か足りないね」


 それを口にしたミラからは正直すぎる感想が飛んできた。

 料理本で作り方を見て、お袋の作ってた奴に覚えてる限り近づくように味を付けたはずなんだがなぁ。

 でも、確かに少し物足りないような気がする。

 何が足りなかったんだろうか。

 主婦ってすげえんだなあと思い知らされる。


 「ミラ、明日から俺は仕事に行くからその間は家にいなくなる。俺が帰ってくるまではご近所のお兄さんがお前の面倒を見てくれることになったから、ちゃんと言うこと聞かないとダメだからな」

 「お仕事ってどれぐらいの時間やってるの?」

 「多分、朝から夕方までだ」

 「わかった!」


 物分かりのいいガキで本当に助かった。

 推測で夕方までと言ったが実際のところはどうなのかは知らん。


 飯を済ませ、風呂を嫌がるミラを半ば強引に入浴させ、そして寝かしつけ。

 これで保護者としての一日の仕事は終わりだ。

 大変だし疲れるけど不思議と充実感はある。

 なによりミラのこの寝顔を独り占めできるというのがたまらない。

 

 明日からはいよいよ出勤だ。

 俺の生活のために、そしてミラのためにも頑張らなければ。


 朝が来た。

 さあ、いよいよ俺のこの世界での初仕事だ。


 「おはようございまーす」 


 ミラを連れてお隣さんに挨拶に伺う。


 「おはようございます。今日もいい天気ですね」

 「ミラ、お前も挨拶しろ」

 「おはようございまーす!」


 ミラは朝から元気な挨拶をしてくれた。

 どうやら人見知りはしない子みたいだ。

 

 「おはよう。元気だねー」

 「ガキって朝から元気っスよね」

 「子どもは元気なのが何よりですよ」


 このままだとついつい与太話に花を咲かせてしまいそうだ。

 早く出勤せねば。


 「それじゃあ行ってきます」

 「行ってらっしゃい、クルセイダー様」

 「頑張ってねー」


 手を振って送ってくれた二人を背に俺は新たな職場へと向かった。


 歩くこと数十分。

 早くも行き慣れた商人ギルドへと到着した。

 歩きやすい道だがやはり長い。

 車とか自転車とか使えればかなり楽ができそうなもんなんだが。

 

 先日聞いておいた情報と手書きの地図を頼りに俺は目的地へとたどり着いた。

 なんかこの警察署みてえなところが俺の職場だろうか。


 「おはようございます。本日はどうされましたか?」


 事務員の姉ちゃんみたいな人に声をかけられた。


 「あの、今日からクルセイダーの仕事に就くタカノトモユキって言うんスけど…」

 「タカノ様ですね。少々お待ちくださいませ……」


 そう言い残すと姉ちゃんは奥の方へと消えていった。

 もしかして受付窓口みたいなところの人だったかな。


 「確認がとれました。タカノトモユキ様ですね。それではご案内させていただきます」


 あー、ゲームだとよくあるチュートリアル的なことしてくれる人だ。

 などと考えながら姉ちゃんに案内されて俺がやって来たのはとある一室。


 「こちらに制服が用意されていますので更衣をお願いします」


 そうか、ここが更衣室か。

 制服を着て仕事をするんだな。

 すでに仕立ててあるとはなんとも準備のいいこと。


 なんだこの制服。

 前来てた作業着とそう大して着心地が変わらねえぞ。

 とりあえず軽くて動きやすい。

 ネクタイとかも締めなくていいっぽいから首元も楽だ。


 「どうっスか?これで合ってますかね?」

 「概ね問題ないと思いますよ」


 他の人にそう言ってもらえると安心する。


 次に俺はギルドマスターの爺さんの所へ連れていかれた。

 どうやらクルセイダーという仕事はあの爺さんの管轄らしい。


 「よく来てくれたねタカノ君。制服も様になっているよ」

 「そりゃあどうも」

 「早速だが君の業務内容を教えよう」


 「君の所属は『機動隊』だ」


 俺知ってるぞ。

 よくテレビの特番とかで事件の犯人を取り押さえたり暴徒鎮圧とかやってる人たちだよな。


 「機動隊の主な役割は有事の際の前衛、および犯人確保や被害者の救助だ」


 やっぱりそういう仕事でしたか。

 高い給料相応に危険の伴う仕事だな。


 「まあそんなに身構えることはない。事件がなければギルドをぐるっと巡回しているだけだからね」


 できればずっとそうだといいんですがね。


 「今、機動隊は訓練をしているはずだ。君も参加してくるといい」


 ギルドマスターの爺さんに背中を押され、俺は機動隊の訓練現場を訪れた。


 「オラァ!そこ、へばってんじゃねえぞォ!」


 あそこで檄を飛ばしてるのは隊長的な人ですかね。

 ん?待てよ。

 あの人普通の人じゃないっスね。

 狼みたいな耳と尻尾が付いている。

 というかもろに二足歩行の狼だ。

 流石は新世界、どうやらここに生きているのは普通の人間だけじゃねえみてえだ。


 「やあグレイ君」


 ギルドマスターの呼びかけに応えてグレイと呼ばれた狼男は振り返った。


 「マスターか」

 「今日からここに所属する新人を連れてきたよ」


 この狼男とギルドマスターは親しい間柄らしい。

 

 「本日付で機動隊に配属になりました、タカノトモユキっス。よろしくお願いします!」

 「おう、俺は機動隊隊長グレイ・ワイルドだ」


 めっちゃ強そうな名前してますね。


 「話は聞いてるぞ。ギルド内でも厄介になってた泥棒をとっ捕まえてスカウトされたんだってなぁ?」


 グレイさんが目をギラギラさせながら俺の顔を覗き込んでくる。

 なんつーか眼光がもろに猛獣のそれで正直かなりビビる。


 「期待してるぞォ!なんたってうちの野郎どもでも追い付けなかった奴を捕まえたんだからなァ!」


 テンションが高いグレイさんに背中をバンバン叩かれた。

 たぶん根はいい人なんだろうけどかなり不器用なんだろうな。


 「グレイ君、後はタカノ君をよろしく頼むよ」


 一言、そう言い残すとマスターの爺さんはどこかへ行ってしまった。

 そして俺の上司はこの体育会系の狼男に決定した。


 「よっしゃ!初日だし、まずはトレーニングからやってくか!」


 マジかよ。

 後ろにいる部下の人たちヒィヒィ言ってるんですけど大丈夫なんスかね。


 「安心しろ。いきなりあんなことからスタートはさせねえから」


 助かります。

 案外優しいのかも。


 「っつーわけでまずは腕立て百回からスタートだ!」


 訂正、やっぱりいきなりハードだったわ。


 意外となんとかなった。

 前職が体力仕事でよかった。


 「なかなかやるじゃねえか。初日に入って来る野郎どもはだいたいここでへばっちまうんだけどな」


 そうなんスか。


 「よっしゃ!次は俺と一緒に走り込みだ!」


 この人は初日から俺をくたばらせたいんですかね。


 「あー……」


 走り込み自体は余裕なんだけどグレイさん足速すぎないっスか。

 走れども走れども全然追い付けねえ。


 「どうよ?」

 「いやーグレイさん超速いっスね……」

 「あったり前よ。獣人と人間じゃ能力にかなりの差があるからな」


 なるほど、グレイさんみたいに動物っぽい人はまとめて『獣人』っていうのか。


 「獣人?」

 「もしかして今まで獣人を見たことがねえのか?」


 グレイさんは珍しいものを見るような目で俺を見てきた。

 そりゃあないっスよ、獣人なんてこれまで架空の存在だと思ってたんスから。


 「マジか、信じられん……」


 俺から言わせてみれば獣人という概念が信じられない。


 「それならお前に説明してやろう。この世界には人間と獣人とがいる」

 「へえー」


 「獣人は人間よりも優れているところがある。主に身体能力だな。例えば俺なら鼻が利くし、足が速い」

 「便利そうっスね」

 「でもダメなとこだってある。俺はこの通りの体力馬鹿で座学なんてまるでできねえからな。狼の獣人はみんなそうだ」


 なるほど、一概に獣人の方が優れているとかいうわけではないみたいだな。

 そしてこの人は俺とどこか似ているところがある。


 「他の獣人はどうかわかんねえけどな」


 もしかして、この人になら聞けるんじゃないかな。

 俺がこの世界について抱いている謎を。


 「グレイさん、魔法についてなんか知ってることってないっスか?」

 「魔法か……俺たち獣人にはほとんど縁のないモンだな」

 「へえー、じゃあ人間にしか使えないんスかね」

 「いや、狐の獣人だけは魔法を扱える。どうしてかは知らんけどな」


 あー狐か。

 確かにそういうのを扱えるイメージあるわ。


 「話はこれぐらいにして、ギルドの巡回に行くか」

 「ウィッス」


 俺はグレイさんと二人でギルドの巡回へ向かった。


 今、俺はグレイさんと一緒に巡回警備をしている。

 以前から何度か通っているギルドもプライベートか仕事かでも随分と変わって見えるもんだ。

 制服を着ているからか、人々から浴びる視線もそれとなく変わったような気すらする。


 ただ、それを差し引いても昨日までと比べて雰囲気が違うように感じられる。

 なんだか店の装いが派手になっている。

 悪い空気ではないが……お祭りが近づいている、そんな風に感じられるな。 


 「いつも以上に賑やかに見えますね」

 「ああ、そろそろドラゴンが来る時期だからな」


 ……はい?

 今、空想上の生き物の名前が聞こえたんですけど。


 「ドラゴンっスか」

 「そうだ。夏が終わるころになるとクソデカいドラゴンが街に接近してくる」


 それ祭りとか云々の問題じゃねえよな。

 明らかに滅亡の危機とかそういう類の話じゃん。


 「そうなるとドラゴンにくっついてワイバーンも大量にやって来る。そうなるとワイバーンを狙ってハンターたちが一斉に動き出す」


 ワイバーンか。

 前にステーキを食ったな、そこそこ美味かった。


 「ワイバーンはすげえぞ。肉は食えるし、皮は衣服になるし、骨は煎じれば薬にもなる」

 「それはすげえっスね!」

 「だろ?それが無数にやってくるとなれば狩るしかねえよな」


 納得した。

 余すところなく活用できる奴が狩り放題ならハンターたちも張り切るわけだ。


 「で、ドラゴンはどうするんスか?」

 「俺たちクルセイダーと魔法使いたちで協力して迎え撃つってカンジだな。俺たちが要塞で足止めして魔法使いが魔法でデカいのをぶちかまして追い払う」

 「それって俺たち必要なんスかね?」


 魔法使いたちがいればいいような気がするんだが。

 それに対する俺たちの存在意義ってなんだろう。


 「魔法使いのトップの片割れが変な奴でな。自分が手を付けてる研究を終わらせるまでは来てくれねえんだよ」


 なるほど。

 それまでは参加してくれねえってわけだ。


 「それに砦に侵入してくるワイバーンを仕留めるのも俺たちの役割だ。魔法使いはだいたい貧弱だからワイバーンに襲われると基本何もできずに殺される」


 あ、それはヤバい奴だ。

 確かにフィジカルの強い俺たちが守らないといけない。


 「そうそう、クルセイダーでワイバーンと戦うのは俺たち機動隊が中心だからな」


 うわぁ……

 なんとなくそんな気はしていたけれども……


 「よっしゃ!巡回終わったら昼飯食って訓練再開するぞ!」


 それはそれとしてなんかグレイさんめっちゃ楽しそうっスね。


 ドラゴンかぁ。

 帰ったらミラにいろいろ聞いてみよう。

 魔法を扱えるアイツなら魔法使いに関することもなにかしら知ってるかもしれない。



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