表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/35

プロローグ

「 っっなんっっでこうも素材落とさないんだよコンチクショウ!!!」




現在時刻、午前6時30分(水)である。・・・もう一度言おう。 午前6時30分 ーー (水) ーー である。バリバリ平日だ。そして今叫んでいる彼女、霧屋(きりや) (しずく)は現役高校生。

つまるところ、翌日が学校のくせしてレア素材入手のために完徹したのだこの馬鹿は。

そんな状態で授業を受ければ、どうなるかなど考えるまでもないわけで




「すかーーーーーーー」

「霧屋ぁぁぁぁぁ!!!」




こうして数学教師、長谷川(はせがわ)の髪が桜の花弁よろしく散っていく。嘗ては咲き誇っていたであろう頭髪は、今や見る影も無い。7割がた霧谷のせいである。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「霧屋さん?もう放課後だよ?ほらほらおーきーろー」

「・・・おはようございます。」

「もう夕方なんだけどねぇ。」



篠宮(しのみや) (あかね)。霧屋の数少ないリアルの友人である。ちなみに霧屋が敬語なのは、寝ぼけているせいでたまに被る猫が勝手に出てきただけだ。

教室にはすでに5、6人の生徒しかいない。霧屋としてはさっさと帰って素材探しの続きといきたいところであった。が、



「きゃあぁぁぁ!」

「何だよあれ!?」

「こっちに来る!」


「ーーーーーーーえ?」



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


この日、旅客機が公立高校に突っ込んだ事件により、生徒、教師含め重傷者7名、死者1名が報告された。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ