神王の魔法
だいぶ遅くなりました。
ごめんなさい!
レンジ「院長、体が不自由な子供達はどこですか?」
院長「今、案内する…」
院長は食べるものを持ち始めた。
レンジ「俺も手伝います。」
院長「助かるわい、行くぞ」
院長に付いて2階の階段を上がっていく
レンジ「この建物って大きいですよね…」
院長「もともと、教会だったところを知り合いから
譲り受けて孤児院にしたものだ」
レンジ「そうなんですか」
アリス『院長さんってお金持ちですね。』
レンジ『そうなのか?』
アリス『はい、ここの建物の敷地は普通の家2つ分ありますよ』
なるほど確かに敷地は広く、建物も大きくて庭もあるか…
院長「ここじゃ…」
レンジ「はい…」
院長の顔は、ここに来る途中から顔色が悪い
院長「ここにいる子には、同情したような顔はしないでおくれよ」
そんなことする筈がない
俺は、救えるなら絶対に助けるから
だからって治せるかわからないのに、院長を期待させるわけにはいかない、治せるとわかったら話をしよう
アリス『ご主人様なら、どんな病でも治せますよ』
レンジ『は?』
アリス『ご主人様に、治せないものは存在しないです!』
レンジ『なんで?』
アリス『ご主人様が神王だからです!!』
レンジ『そ、そうなのか?神王ってそんなに凄いのか?』
アリス『はい!だから自信を持って下さい!』
レンジ『取り敢えず、出来ることは全てやるよ』
院長「入るぞ?」
レンジ「あ、はいお願いします。」
ガラガラ
院長「みんな、体調はどうじゃ?」
子供達「あ、院長先生!」
院長「ほっほっほ、ご飯じゃ」
10人くらいの子供達がベットに寝ていた。
院長「みんな、今からご飯を配るぞ。レンジくんや配るのを手伝ってくれ」
レンジ「はい」
配りながら鑑定してみるか…
レンジ「配り終わりましたよ」
結果から言うと魔力異常症が9人ほぼ全員だが、
1人だけ両足がない女の子がいた。
レンジ『魔力異常症ってこんなに多いのか?』
アリスに聞いてみると
アリス『たぶん、気づかないと思いますよ。この世界で人のステータスを見れる人が少ないですから』
レンジ『そうなのか』
魔力異常症は、治したを知っているし、ラピスのようにスキルのせいで増えたりしないから魔法を覚えて
自分達で使えば治る。
だが、下半身不全はどうにかできるのか?
アリス『治せますよ』
レンジ『どうすればいいんだ?』
アリス『魔法です!魔法!!』
レンジ『魔法か…』
そっか、ここは異世界でスキルもある。
俺って転生してから魔法を使ってない。
意識したら、何となく使えそうな気がした。
レンジ『な〜アリス、俺って何で武術、魔法、スキル
を使えるんだ?』
アリス『さ〜、それは私にはわかりません』
細かいことは後でいいや、治せることがわかったから
レンジ「院長、少しだけいいですか?」
と言って廊下に出てもらう
院長「なんじゃ?」
レンジ「細かい説明は、上手くできませんが子供達の病気は治せますよ」
一瞬、驚いたような表情をしてから
院長「ふむ、その説明を聞いて見ようかの?」
俺はできるかぎりの説明をした。
まず、子供達の病気について話、対処法も話した。
院長「ふむ…やはりそうか…レンジよ、儂も治した方を知っているだがの、あの子達にはその大事な魔法を覚える素質がないんじゃ」
やっぱりそうか、剣聖と呼ばれる凄い人が来ずかないはずがない。
レンジ「そうなんですか…なら、話していませんでしたがもう一つ方法があります。」
院長「なんじゃと!?それはどんな方法なんじゃ!」
院長の様子がさっきとは変わり、俺の両肩を掴み
鬼気迫る表情っで俺に迫って来た。
フードが!フードが取れるから!
レンジ「話をしますから、離して下さい」
院長「すまんの…」
レンジ「俺のスキルです。」
院長「一体どんなスキルなのじゃ?お主を鑑定しても見えないぞ」
あ、そうかこの人も鑑定を持っていた…。
レンジ「あまり、知られたくないので隠蔽で隠してたましたが…」
レンジ『アリス頼む』
アリス『わかりました♪』
レンジ「もう一回見て貰っていいですか?」
院長「MPドレイン?」
あれ?知らないのかな?
レンジ「そうです。俺が子供達から魔力を吸い取り、
元の限界値に戻します。」
急に殺気を感じた。
院長「レンジよ、お主は本当に人間か?」
うわ、凄い怖い…もともと顔が怖いせいだからだと思うけど。
レンジ「人間ですよ!ただ特異体質なだけです」
こんな嘘が通じるのか?
院長「そうか、それならよかったのじゃ!」
あれ?なんか嬉しそうなんだけど…
まさか、信じたのかな?
院長「早く頼むのじゃ!」
ま〜いいや気にしたら、きりがない
そこからは、早かった。
魔力異常症の子供達の魔力を元の状態に戻した。
みんな喜んで、下の階に遊びに行った。
院長「レンジよ、ありがとう」
泣きながらお礼を言われた。
けど、まだ治していない子がいる。
レンジ「いえ、まだ治してない子がいるので」
1人の女の子を見た。
院長「儂の孫じゃよ」
レンジ「え?」
あの顔の人から生まれたとは、思えないぐらい可愛いのだが。
院長「可愛い子じゃろ…でも足がないんだ」
レンジ「なんで足を?」
院長「今でも当時のことを思い出すとなんで儂が迎えに行かなかったのか、怒りで狂いそうだ」
これは地雷を踏んだな…
院長「当時っと言っても孫が5歳くらいの時、儂の息子が生まれた孫を見せにこの街にこようと馬車でこの街に来る途中に魔物に襲われた。
1人の冒険者が街に助けを呼びに来ていて、儂はすぐに息子の馬車だとわかって走っていったが…着いた時には息子と息子の嫁の死体があった、儂は絶望したよ
剣聖と呼ばれながら自分の息子すら守れなかったと、
その時、馬車の下から子供の泣き声が聞こえて儂は急いで瓦礫をどかしたのじゃよ、そこにいたのが両足を瓦礫で潰れてた孫じゃ、儂は急いで教会の知り合いに頼んで回復魔法を掛けて貰ったが足だけは治らない、
さらに知り合いからは足を切り落とした方がいいと
言われた。足があるせいでいくら回復魔法を掛けても
体が回復しないと。
儂はこの手で孫の足を切ったのじゃ」
院長「そして、儂は孫の足を治す方法を探した
自分で切っておきながらおかしな話だがの…
そして見つけたものは…
今は存在すらしない、エリクサーや
伝説の回復魔法【EXヒール】しかないことを知ると
儂はの、孫にどう接したらいいかすらわからなくなってしまったのじゃよ」
先から院長がよそよそしいのはそんな理由があったのか…。
なら俺は子供を不幸にさせるのは絶対に嫌だから治す
レンジ「院長少しだけお孫さんと話して来ていいですか?」
院長「別いいが…儂は下で待っとる」
一緒に来いとは、流石に言えない
部屋に入ると1人の女の子が窓から外を眺めている。
風で綺麗な金色の髪がなびいている。
マリア・クレイル
性別 女
種族 人族
年齢 18
ジョブ なし
状態異常 両足欠損
ステータス
Level 2
HP120/120
MP100/100
攻60
防50
素0
スキル
鷹の眼2
裁縫2
鑑定1
固有スキル
真偽の眼
レンジ「こんにちは」
マリア「貴方は?」
レンジ「お手伝いで、来た冒険者のレンジだ」
マリア「そうですか冒険者の方ですか」
やっべ〜!遠くから見ても綺麗な子だと思ってたけど
近くで見ると女の子じゃなくて綺麗な女性です。
モデルみたいにバランスのいい体をしてる。
さっきは症状だけ見てたから気がつかなかったけど
歳上だった。
さっきからジロジロ見て俺が変態みたいじゃん!!
アリス『ご主人様!ゲットしましょう!めっちゃ美人ですよ!本音を言うなら是非お姉ちゃんになって欲しいです!」
レンジ『な〜アリスさんや?これから人が大事な話をしようとしてるのに、変な事ぶっちゃけてるの?
てか、お前は絶対にお姉ちゃんって呼ぶような歳じゃないだろ!ほら言ってみろ!本当のお前は何歳だ!』
アリス『変な事じゃないです。本気と言う名のマジですよ!え〜私の年齢は◯◯◯歳です。』
何かピー!って聞こえたんだけど!!もういいです!
無視だな、うん無視しかない。
マリア「あの、レンジくんはどうして私に声を掛けたの?」
くん付けか、こっちに来てから初めてだ。
レンジ「えっと、君に聞きたいことがあるんだけど、
足は治したいかなって…」
マリア「…足ですか?」
レンジ「うん」
マリア「治したいけど、誰にも治せませんから…」
レンジ「俺が治せる」
マリア「…本当に治せますね」
あれ?普通疑うと思うんだけど…
アリス『それはですね、真偽の眼の能力です。
真偽の眼は、偽物や嘘を見破ることができるのです』
レンジ『それって超便利じゃん』
アリス『ご主人様も使えますからね』
マジか!今度自分のスキル調べてみよ
レンジ「で、どうする?」
彼女は悲しそうな笑顔で言う
マリア「治したところで…私の夢はもう…叶わないのですから」
レンジ「なら、聞いてもいいかな?君の夢を」
マリア「家族が欲しいのです。でも私と結婚する人なんていないでしょう?」
レンジ『はい?な〜アリスさんや、この世界は欲求不満な人が多いのか?』
アリス『そんな訳ないですよ。たまたま、ご主人様が助けた人がみんな結婚に憧れてるってことです。
できれば、私も………ほしいんですけどね…。』
レンジ『すまん、聞こえなかった』
アリス『いえ、何でもないです。それじゃご主人様!
マリアさんを3人目のお嫁さんに!レッツゴーです!!』
マリア「やっぱり…無理ですよね。足は治さなくてもいいですよ。」
アリス『そこです!その隙を逃さずに!相手を絶対に逃さないようにフードを取って!かっこいい言葉!』
俺はフードを取りながら…
レンジ「なら、俺の女にならないか?」
は!のりで変な事言った!
てか、のせられた…。
マリア「…」
レンジ「…」
やっぱりこうなったじゃん!
レンジ『アリス!どうすればいい!』
アリス『ぷっ…がんば!』
なに!?ここでまさかの裏切り、笑うな!
マリア「本当にいいんですか?嘘だったら刺しますよ」
寒気がしたぞ…
レンジ「その、一ついいか?」
マリア「はい…」
レンジ「他にも婚約者がいるんだけど…いいか?」
マリア「やっぱり、女の方が何人ですか?」
レンジ「2人です…」
マリア「そうですか?ならしっかりと私を可愛がってくれるなら…」
レンジ「それなら問題、しっかりと可愛がってやる」
マリアの顔が真っ赤になった。
マリア「そうですか…なら足をお願いします。」
レンジ「わかった。【EXヒール】」
マリア「あ……ん………だめ……。」
魔法を掛けると少しずつ足が治っていく。
あと、マリアの声がエロい…。
レンジ「どうだ?足は動くか?」
マリア「はい!全く違和感がないのが不思議です!」
マリアはベットから降りて歩き出した。
レンジ「マリア」
マリア「どうしました?」
レンジ「これを受け取ってくれるか?」
マリア「え?」
レンジ「婚約指輪だ。」
マリアは泣きながら。
マリア「喜んで…。」
その後
院長に説明をしたら
院長「ありがとう。・゜・(ノД`)・゜・。」
って状態になって婚約したって話をしたら
院長「…レンジよ…儂を倒してから行け!!」
マリアは笑いながらこっちを見た
一様庭で試合をする事になった。
庭には、頭から土の中に突き刺さっているコウタの姿があったがあえてスル〜した。
試合をしてみたが…。
うん、勝ったよ。
何か院長が武に目覚めて…。
院長「こんな強者が我が義息子に…また!手合わせをしよう!」
と喜んでいた。
そして、復活した、コウタに
コウタ「死ね!このリア充!!!!
でも…マリアちゃん、おめでとう!」
普通に祝ってくれた。
一旦、マリアは孤児院残るがここで問題だ…。
家が必要だ…。
アリス曰く
アリス『どうせ子供達が産まれるのだから大きい家を買おうと。」
俺はこの時、自重を捨てたよ。
白金貨を10枚と金貨を100枚作った。
金貨を個人に30枚ほど渡したら、渋りながら受け取ってくれた。
依頼を終わり宿に帰って、ラピスに話したら覚悟はしていたから大丈夫だと…。
俺の周りの女性って優しいなと思った。
そんなこんなで明日は家を買いにいく。
投稿が遅くなると、思います。
それでも、できる限り頑張るので
是非!見てください。