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Broken Time  作者: うぃざーど。
第3章 ボーイ・ミーツ・ガール
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3-25. 葛藤




彼が目覚めてから8日目のこと。

怒涛のような展開を迎えた一週間を終え、もうすぐこの家に来てから10日を迎える。

いや、正確には彼が眠っていた時間のことを考えると、もう10日以上は経過している。

彼としては実感の湧かない「日常生活」を経験して、一週間が経過した。

本来普通の人が当たり前のように得ていたであろう、普通の生活。

自分はそんな生活に憧れることもなく、夢見ることもなく、ただ自分の持つ理想のために、普通という存在に自ら離れて行っているということを、自覚した一週間でもあった。

なので、ここでの生活は新鮮味に溢れている。

剣や魔術の鍛錬を、他人であった者たちと共に行う。

今までは食べるだけの農作物だったが、ここでの生活ではそれを養うこともしている。

あらゆる出来事が起こりながらも、この生活に浸透し始めている彼。

心の中では変わらぬ思いを抱きながら、その時の為に今は準備をし続けている。




そんな時ではあるが。

少しばかり状況が変わる。





「それじゃ、行ってくるよ。後のことは任せたぞ、二人とも」



「はい。かしこまりました」


「どうかご無事で。パトリックさん」




その日の早朝。

パトリックは自らここより南の遠い町、サウザンへ用事やら買い物やらを済ませるために、家を離れようとしていた。

サウザンはこの地より遥か南にあり、人間が歩いて行くペースを考えれば三日程度は掛かるとされている。

その時間の中には、野宿で夜を過ごすような時間も含まれている。

歩き続ければ三日以内で辿り着くことは可能だろうが、それは現実的な話ではない。

パトリックは、それなりの荷物を背に抱え、その長い道のりを一人で行こうとしている。

生きるために必要なことだと彼は言い、その間の家の管理を二人に任せたのだ。

順調な行程であれば一週間で帰って来られるのだろうが、パトリックは――――――。




『俺も歳だからな!もちっと時間が掛かるかもしれん~』




などと、出発前にえらく上機嫌にそう話していた。

パトリックがどのような生活をしてどのような身体の持ち主であるかは、少し想像し難いものもある。

彼からすれば魔術師は皆身体の根幹も優れているのだろう、と思ってしまうところなのだが、パトリックから言わせればそれも歳には敵わないという。

たとえ優れた身体の持ち主、柔らかい筋肉、柔軟な思考に並外れた能力を持つ人間であったとしても、誰しも平等に衰えは訪れる。

いつまでも魔術を行使できるような身体を維持することも難しいのだと。

そういう意味では、サウザンまでの行程も決して安心と呼べるものではない。

パトリックもそれを理解しているため、必要以上に荷物を持って行こうとしていた。

念には念を、というものだろう。




「俺が居ないからって、好き勝手にするんじゃないぞ~?特に、“色々”となっ」




そして、しばしの別れというものなのだろうが、そんなこと思わせないとパトリックが二人を茶化す。

特に色々、と半ば矛盾した説明のしきれない意味を込めて、二人にそう話す。

フォルテは相変わらずだ、と呆れたような顔を見せて、アトリはその言葉に少し笑みを浮かべた。




「アトリくん。この一週間は何かと怒涛の展開だったと思うが、次の一週間は少しばかり落ち着くことだろうと思う」



「そう、ですね」



「ああ。10日前後は空けると思うが、戻ってきて良かったら、俺に成果を見せて欲しいな」




そう。

普段は何気なく家庭人として振る舞っているような、そんなようにも見えるパトリック。

家庭のことをあまり知らないアトリやフォルテからすると、それが正しい表現なのかどうかは疑問だが、到底魔術師には見えないような振る舞い方をしている。

だが、もとはパトリックも魔術師。

彼のそうした姿を見たことは殆ど無いが、フォルテ同様に魔術に長けた存在であるはず。

アトリはまだ魔術師の端くれ。その道を歩み始めた初心者に過ぎない。

今の師はフォルテであるが、フォルテに近しい存在としてはその成長の度合いも知りたいものだった。




「はい。その時までに、もっと上手くなるよう努力します」



「うん、心構えは良いことだ。それじゃ、そろそろ行くとしよう」





と、パトリックは二人に手を振って、その場を去る。

あまりにも普通というか、何も後のことを考えさせないように去る、その姿。

普通、10日間前後も家を離れて遠くへ行くのなら、心配しないはずがない。

いつもは冷淡で無表情なフォルテだが、彼女とて内心では彼を心配しているはずだ。

だが、パトリックはあくまでいつものように振る舞う。

その彼の内心も察するところがあるが、気を遣わせないようにさせているのだろう。

今二人に出来ることと言えば、この家を管理することと、彼の無事を祈ることくらい。

そう思う中で、あの背中が遠ざかっていく。

見えなくなるまで、二人はその姿を静かに追っていた。





これから、暫くは二人で生活することになる。

今までと変わらない、というようにはいかないだろう。

フォルテも、パトリックが居ない間の任されたことをしなければならない。

同時に、アトリの鍛錬もこなす。

お互いに家のことを協力しながら進めなければならないものもある。

いつもとは違う生活が訪れる。

だが、それでも今日もこの時間は訪れる。

彼女も心の内ではいつもとは異なるものを感じながら、それを感じさせないように。

いや、感じる隙を与えないように、必死に取り組んでいたことだろう。




「やっ!!!」



「ぐっ………!!」




相変わらず剣の腕は達者。

兵士のそれを越えている。

4年以上もの歳月、子供の頃から剣を握り続けてきた男よりも、その腕は遥かに強い。

そう思ってしまうばかりのアトリ。

だがそれに引けを感じることは、もうない。

彼女には彼女なりの姿がある。

兵士としての自分には、果たすべき目的もある。

確かに兵士でもない彼女に剣の腕が劣るのは気になると言えば気になる。

だが、それを気にしてばかりではいられない。

いずれはここを離れなければならない。そのために今は力をつけなければならない。

剣の腕は調子を取り戻してきた。

身体の具合も順調。

鈍っていた反応もかつてのものに戻りつつある。

出来るなら、それ以上を求め、それ以上を成し得て、それ以上をまた追うように………。




パトリックがサウザンへの道を往ったその日は、

午前中に剣の鍛錬、午後の前半に農地の作業と家の掃除をして、後半、夕暮れ近くまで、また人目のいない外の空間で魔術鍛錬を行った。

何度も、何度も反復させる。

昨日のことを思い出し、昨日得た経験を活用し、昨日以上の技術を行使する。

腕全体が防御の要となるように。

そして新しいことも付け加えて行く。

自身の身体に対しての強化。

魔力を発動させ、その魔力を足と大地に通し、常人には成し得ない脚力と跳躍力を瞬時に得る。

人の背の何倍もの高さを飛び上がり、着地する瞬間再び足に魔力を通し、着地反動を軽減させる。

魔力を発動させ、その魔力を利き足とその筋肉に通し、移動する具体的なイメージを連想させることで、常人には成し得ない瞬発力と加速力を得て、瞬時に相手の側面や背後に回り込む。

いずれも短時間、ほんの10秒にも満たない程度の効力しか得られないが、それでも彼は確実に新たな魔術行使を積み重ねて行く。

フォルテは、今日はマスターするかどうかは別にして、様々な魔術行使を行ってその知識と感覚を豊富なものにしようと、彼に話した。

その結果、今まで彼が取り組んできたものに付け加え、今日は二種類の行使を加えることが出来た。

無論、その効力はまだ完全とは言えない。

だがそうだとしても、彼女から見て彼の魔術行使は、やはり相当な適応力がある。

自分が彼に手を貸すことで、彼は自らの理想に近づくことが出来る。

そのことにまだ疑念と迷いがある彼女にとって、彼の習得が心から喜ばしいものであるとは思えなかった。





「今日はこの辺にしましょう。もうすぐ日が暮れます」



「……ああ、そうだね。今日もありがとう」



「いいえ。鍛錬としてはよき相手ですから」




と、今日もいつものようにアトリの技量を褒めるフォルテ。

たとえ心の中は晴れぬ気持ちであったとしても、相手の技量を素直に認めている。

フォルテは自分が彼より上回っているなどと思ってはおらず、寧ろ彼が完全に調子を戻した時こそ、自分が追い付けなくなる時だろうと思っている。

だが、この時彼の調子は以前のそれとほぼ同じくらいに戻っており、毎日の鍛錬で勘を取り戻していた。

あとは今以上に魔術などの行使に身体が慣れ、より効率よく効力高く行使できるようにするくらいなもの。

新しい魔術を覚え、それを発揮できるようにすることで、元の自分の目的を果たすために戻ることが出来るようになるだろう。

彼らが鍛錬を終えた時には、もう夕方。

鍛錬をしていた川辺から少し高いところに上がり、家の近くの緩やかな傾斜の一番上に二人は来た。

丘のようにもなっているこの辺り。

水平線上に太陽が今にも消えかかっている。

空は色づき背後には暗闇をもたらす色が迫りつつある。

二人でその光景を見ていると、何かこう不思議な気持ちになる。

アトリはそのように感じながらも、二人で真っ赤に染め上げられた空と太陽を眺める。





「昔。よくこんな景色を見ていました」




「っ………」





すると、突然彼女がそのように話す。






「小さな町で生まれた。ここよりずっと遠く、遥か昔のこと……遠い時間のように、今の私には思えます。天気が良い時には、こうして夕陽も見られた。たとえ、外に出られない時間が多かった私でも、そんな場所からでも僅かにこの眺めを見ることは出来ました」





それは、この少女がかつて経験した、記憶の話。

今の彼女にとっては遠い昔の出来事であり、それを思い出すのも断片的でしかない。

夕陽を見ながら思い浮かべることは、今の自分には忘れかかっているものもある、ということ。

彼は、そんな少女の顔を見た。

少女の表情からは窺い知ることは出来ない。

だが、その雰囲気は、どことなく寂し気な、悲し気なものを思わせる。

恐らくその理由は彼女の言葉の中にある、外に出られない時間があった、というものだろう。

彼女の過去に直結する話、彼女自身は遠い昔のように話すが、それがどのくらい前なのかは想像しか出来ない。




それは。

彼から見れば、彼女という存在を形成する要因になったものだ。






「俺も、城にいる頃はこういう景色を眺めていた時があった」



「城ですか?」



「あぁ。そうだね……まだ、兵士の見習いにもなっていない頃、だったかな。毎日が鍛錬の積み重ねだったから、その疲れを癒す意味でも、よく高所から沈んでいく夕陽を眺めていた」



「兵士の見習い?というのは……」



「ウェールズ王国の軍勢というのは、色々区分けされているんだ。兵士としての任務を背負う為には、まず兵士階級の中でも下級兵士として名乗ることのできる、見習いにならなければならなかった。それ以前の過程は、兵士として機能させるための身体を作るために鍛錬を積み重ねるというもの。だから見習いの前というのは、所謂訓練生だった」





彼も、そう遠くは無いはずの昔の記憶を思い出す。

彼が第二の育ち所として自らの意志で選んだのが、ウェールズ王国。

王国には彼のような経緯を持つ子供も現れる。

身寄りがなく、宛もないような子供。

もし世間的に悪徳な存在に見つかりでもすれば、身売りでもされてしまう。

だが、彼は自らの意志で兵士になることを選定した。

生まれてしまった境遇、出来てしまった不幸に対して、自分の身を沈めることは絶対にしなかった。

たとえその境遇があったとしても、そんな不幸に見舞われたとしても、自分に出来ることをしていく必要がある。



それが、命を助けられた者の、成すべきことだと。





「なるほど。貴方のように……その、誰かの為になりたいと思う、子供は他にいたのですか?」






よく言って、今の彼女の発言は控え目なものだった。

ハッキリと言えば、彼女が思う彼の異質な生き方の根源を持つような人間は、他にもいるのだろうかと聞いたもの。

ウェールズ王国にも、孤児院と呼ばれる身寄りのない子供や財や家族を失った子供が集められる施設がある。王国外部に公にされていないもので、そこで子供たちは大人になるために必要な教育を受けることが出来る。

アトリも、本来であればそちらに身を置く立場の人間だっただろう。

だが、彼の出生と彼の父親と、そして何より彼の意志がそれを拒み、兵士としての選定を行わせた。

他の子供、兵士を目指す者たちからも、彼の存在は他の人たちに比べ異質なものであっただろう。




「………いいや、いなかったと思う。皆毎日を生きるのに必死だった。国の為に、誰かの為にと思う気持ち以上に、自分の為にと思ったことだろう。何もそんな考え方を俺自身が否定し続けてきた訳じゃない。兵士になれば国から金銀銅の硬貨がもらえる。仕事をすることで自分の生活を作ることが出来る。そうやって自分の為に生きることに何も罪は無い」





そんな異質さを、自らでも理解する。

理解しておきながら、それでもと言い続け、誰かの為になろうとした少年の姿が、目の前にいる。





「だが、俺はそうはならなかった。それを望んで兵士にはならなかった。確かに、貴方が言うように異質な生き方をしているでしょう」






――――――――人殺しを続けていれば、そんな景色に心を奪われるようなことは、無くなっていった。






そう、パトリックが話した通りだ。

もうそれは推察ではなく、彼の本質、答えに限りなく近いものを探り当ててしまっている。

彼は自分のすべきことだと思う事から、逃れることは無かった。

自分から立ち向かい、結果をもたらすために、その途上にある一つひとつの不幸を幸福に変えられるよう、その代償として相手となる存在を斬り続けてきたのだ。

それを誰も止める人はいなかった。

当たり前の生活という概念は彼の中には一切存在せず、兵士として、あるいは自分の理想にかけるものとして、その対象に敵対する者を常に排除し続けてきた。

殺した人数の何倍以上もの人間を救い続けながら、次から次へと戦っていく。

だからパトリックは、そのような生き方が止められずとも、彼を支えられる存在がいる必要がある、と言ったのかもしれない。





「だから、ここでの生活は、俺には新鮮だ。同じように、昔を思い出すことがある……」





彼女の過去と、彼の過去が、お互いに結ばれることのない土地で、お互い似たような性質を持ちながら邂逅する。

いずれも、そう古いものではないはずの記憶。

だが、いずれも遥か遠い記憶の断片。

彼らが過ごした時間よりも、彼らの思う心の中で、遠い出来事のようになったもの。

彼女は彼を見て思う。

人の為に剣を取り続けた少年の心は、もう本人が気付かないほどに擦り切れているのではないか、と。

彼は彼女を見て思う。

どれほどの過去が、経緯が、その過程で生まれた思いが、彼女をそうさせてしまったのだろうか、と。





知りたい、と思った。

その気持ちが理解できるかは分からない。

受け入れられるかもわからない。

でも、そうすることで、何か一つ起点となるものが生まれるのなら。

だが、中々先に進むための一歩が出て来ない。

知りたいと思えば思うほど、その人の中に深入りしてしまいそうで。

それがその人にとって良きことであるかどうかなど、分かるはずもない。



考えもしなかった。

この生活が長続きすること。

この時間をこの人と共にすること。

もっと早くに、この人は遠くへ行ってしまうものだと思っていた。





けれど。

今は………。






その日の夜は、とても静かで澄み切った空気の空だった。

いつも以上に星々が見え、まるで海の上に浮かぶ光の点を見ているようだった。

結局二人は夜ご飯をパトリックの本家で作り、そして食べた。

他愛のない話も多少はあったが、基本的には静かなまま。

お互いに話したいことがあるというのに、口を開くことさえ遠いように感じられる二人。

そして同時に、お互い不器用なのだろうと自覚をしていた。




「さて、風呂に………」





夜ご飯を終え、少し休憩した彼は、今日一日の疲れを癒すために風呂場へ行く。

これもここでの生活では当たり前のようになってきたが、毎日風呂に入ることは欠かさない。

ここでの時間の過ごし方は、こうした「ごく当たり前の日常生活」に触れることで、ゆったりと時が流れていくように感じる。

パトリックに借りた室内着を持って、風呂場への扉を開けようとした、その時。





「っ………!」





もし、鈍感な人間であれば、この扉を何も考えもせず開けていただろう。

いや、それが普通の人間の反応であったのかもしれない。

所謂彼が持ち続ける、空気中に流れる何らかの感覚を察知するという芸当が発動しなければ、この扉は普通に開くことだった。

他の人が持ち得ないものである以上、ここでフォルテの存在に瞬時に気付く自分は、それこそ常人離れした異常な人と言えることだろう。

風呂場への扉は、脱衣所と湯船のある扉と別になっている。

湯船の部屋にいくためには、まずこの脱衣所を通らなくてはならない。

彼が気付いたのは、脱衣所にいる彼女ではなく、その先の湯船の部屋にいるであろう、彼女。

彼はその場でホッと一息つく。

もしこのまま進んでいれば、危うく醜態を晒すことになっただろう。

あくまで自分が。彼女はそんな時でも狼狽えることは無いのかもしれない。

しかしこの状況下で湯船の彼女を見てしまうのはいかがなものか、と彼は勝手に幾つかの文章を頭の中で連想させ、その後。





「もう少し待とう。それにしても……」





いつもより長風呂だな、と。

彼はそう思いながら、その場を立ち去る。






「………」





同じように、彼が近くにいた事実を、彼女も察知していた。

決してお互いの存在を勘ぐり合うような意味ではない。

ただ近くにいて、自分の存在に向こうも気付き離れて行ったことを、彼女も分かっていた。

相手は兵士。兵士の誰もがそういった感覚を感じ取り、察知できる能力を持っている訳では無い。

しかし、彼は相当に優れた兵士だ。

そのくらい見破ることも感じ取ることも、容易なものだろう。

風呂場に入ることはなく、彼は恐らく自室へと戻っていった。





「………」





彼女も自身の持ち得る直感で、彼がすぐ近くまで来ていたことを察する。

当然そのまま入って来るはずもなく、彼は恐らく自室へと戻ったのだろうと、彼女は思う。






「………話す機会、か」





言葉にしなければ、伝わらないこともある。

そうパトリックは彼女に伝えたが、果たしてどのように話を切り出せば良いのかが分からない。

話すことなど、そう難しいことでもないはずなのに。

だが、この知りたいと思う気持ちを純粋にぶつけることが出来ない。

彼女の中で、知りたいという気持ちに抑止力が働いていた。

知らなければ、彼に伝えることも出来ない。

だけど、それを知るのは、少しばかり怖いと感じていた。





このまま時間が過ぎて行けば、彼は必ず復調し元の生活に戻る。

死地の護り人としての仕事もあり、国の危機に立ち向かう兵士としての仕事もある。

その前に、色々と確かめなければならないことがある。





もはや、彼女にとって彼のことは、他人事ではない。






3-25. 葛藤





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