『第一印象』
おや、来てくれたのかい。
なら、早速語りに入ろうか。
前座が長くては飽きられてしまうからね。
そうだな、じゃあ今日は君と会って間もない訳だし「第一印象」について語ろうかな。
そもそも、第一印象とはなにか。
これは流石にわかるだろう。
「人間が、初めて見た、聞いた物に対して抱く感情」の事だ。
ここであえて「人間」と限定したのは、他の生物とわたし達人間の第一印象が必ずしも同じとは限らないからだ。
まあ、その事について語るのはまた今度としよう。
さて、この第一印象だが、大きく2つに分けることができる。
「外面的第一印象」と「内面的第一印象」だ。
「外面的第一印象」とは、その名の通り、そのものの外見から抱く感情の事だ。私達は基本的にこれの事を第一印象と呼んでいる。
逆に私達が第一印象と呼んでいない第一印象。
それが「内面的第一印象」、その物の内面に触れて抱く感情だ。
君は「刷り込み」は知っているかな? 特定の物事がごく短時間で覚え込まれ、それが長時間持続することだ。鳥が生まれてはじめてみたものを親だと思うことがその一種なのだが、人間の第一印象はこの「刷り込み」にとてもよく似ている。
そのものをはじめて見た、聞いた。その一瞬で何か感情を抱き、深く覚える。しかも9割の人間はこのとき抱いた感情を、完璧に塗り替えることが出来ないらしい。
つまり、まず「外面的第一印象」が脳に刷り込みされる。見た目によってその人の善悪優劣を決定してしまう。
その後、「内面的第一印象」を抱くことは抱くが決して上書きする事ができない。このため、「外面的第一印象」上に被せるだけという形になる。
他人から話を聞く、そのものと直接話し合う、そのもののことを観察する。
人間はこうやってどんどん新しい印象をかぶせていく。そうしていくと「外面的第一印象」は新しい印象に隠れ、見えなくなってしまう。この状況になると人間は第一印象を「忘れた」ことにしてしまう。
実際は根底に残っているのに、だ。
そして残っているものは当然一生付きまとうものとなる。
最悪の出会い方をすれば、どれだけ仲良くなろうともその印象は一生払拭することは出来ず、必ずその後の生活で支障を来たす事になる。
逆に言えば最高の出会い方をすればそれによってその後の生活で助けられることがあるだろう。
まあつまりだ。何が言いたいかというと、
『容姿は常に整えておけ』
ってことだ。
それじゃあ、今日はこの辺で。また会おう。