勇者はラスボスに勝てない!
勇者と愉快な仲間達がいた。
乗り物でフィールドを駆け回り、
武装で以って無双をし、
雑魚を狩ってお金を稼ぎ、
気付けば朝になっているなんて日常茶飯事だった。
今日だってそうなのだ。
夜通し存分に冒険をした彼等だが、疲れを癒す為に帰路に着く。
各々は解散して各々の住処へ。
勇者が家の扉を開けて中に入ると――なんとラスボスが現れた!
「また朝帰りかい!?
バイクで街中暴走して!
少年野球時代のバッドも釘だらけにしやがって!
また道行く人から恐喝してたのかい?
頼むから母ちゃんの白髪を増やさないでくれよ! このバカ息子!!」