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キミボク  作者: きつねさん
異世界とソニア
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キミボク    都まで

さて、私の視界には王都が映ってる。

スカイホークのスックとのシンクロは上々。

私達は少し離れた山の中からスカイホークの視界を通して王都を観察中。

高空から見下ろした王都は活気づいているように見える。

戦争による被害はまだここには及んでないようだ。

まあ、それもそうかもしれない。

そもそも国の都を国境から近い所に配置することはないし、

都なのだからその防備も厚いだろう。

活気づいてるのもたぶん戦争特需みたいなもの。

国が食料や武器、防具を大量に買う。それで市民の生活は潤ってるのかもしれない。


さて、もう一つの上空からの視点には街道が映ってる。

これはホークのククとシンクロした視界で、こちらは比較的低い空から見下ろした視点だ。

現在、私とネルヴァとスックとククがシンクロでつながっている状態だ。

ただし、私とネルヴァは目をつむっているから視界が真っ黒なので、

スックとククの視界のみが映っている。



そこを通る旅人や、兵士、商人などの行動を見てどうふるまえば怪しまれないのかを学んでいる。

「【シンクロ、解除】ネルヴァ、奴隷と主人のだいたいの関係は把握できた?」

「・・・・・・・はい、把握できたのですが、本当にこれで行くのですか?」

ネルヴァの返事は歯切れが悪い。

「いや、それ一個前に寄った町でもこうやって侵入したじゃない。

 これが一番手っ取り早いんだよ。

 それに愛玩奴隷としてなら待遇もそこまで悪くないしね。」


現在ネルヴァは犬耳と犬のしっぽを生やしている。いや、狼か。

もともとネルヴァは天狼と言う狼が【魔人化】と言うスキルで人型になってるものだし、

ちょっとした訓練で耳としっぽが出せるようになった。

一見犬みたいだけど、その耳としっぽは確かに犬よりも鋭い印象がある。

町によるたびに最初の町みたいに囲まれるのもめんどくさいし、

ネルヴァには獣人の振りをしてもらうことにして、それで町の人たちをごまかすことにしたのだ。


これでネルヴァは何の問題もなく紛れ込めるんだけど問題は私。

明らかに人族な私はさすがに紛れ込めるわけがない。

猫耳とかそういうのつけてもいいんだけどすぐにばれるだろうし。

だから私はネルヴァの奴隷という事にした。それも愛玩奴隷。

幸いこちらには奴隷制度と言うのがあることをおじいさんから聞いている。

奴隷制度にはいろいろあるんだけど、私の演技する奴隷の立ち位置をを簡潔に表すと、

まあ、ペットみたいなものだ。

可愛がられるのが仕事みたいな?

『一家に一人、あなたの生活に潤いを、愛玩奴隷』的な売り文句でもありそうな感じ。

まあ、人一人分養わないといけないわ、それに愛玩だから着飾ったりもするわで、

色々お金がかかるから一般人にはあまり縁のない話らしいけど。

私の様に容姿が整ったのは特に高いらしいし。

だからお金持ちのステータス的な物として扱われているみたい。


そんな感じで可愛がられることが仕事の愛玩奴隷の立ち位置はそんなに悪くない。

だから私としては何の問題もないんだけど。

「やはり私の方が奴隷になるべきです。ご主人様を演技とはいえ奴隷扱いするなど・・・・・」

という訳だ。

「うん、何度も言ったことだけど、私はどう見ても獣人には見えないし、

 こうやるしかないと思うんだよね。

 それに言葉のわからない私がお偉いさんと交渉するわけにはいかないし。

 何か他に良い意見あるなら聞くよ?」

ネルヴァは考え込む。考える。考える。

「・・・・・・・・こういうのはどうでしょう?」

ネルヴァは思いついた作戦を静かに話し始めた。


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