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序章 「戦乱は歩道橋から」

この、毎日毎日を平凡に過ごしている世界の裏ってものには何か別の自分の知らない世界があるのかもしれない。そんな想像をした事は、昔から俺にはよくあった。

 小さくて取るに足らない事ではあるが、今になって自問自答をして空想癖かといえば、つまりそうなのだろう。そういえば中学生の時にもテストの出来が悪くて親に怒られて不服に思った時、今生きてる世界なんて狭い空間の出来事だから日が経てばいつか変わるだろうとか、そんな先送りな考えをしていたっけ。

 ーー結局、現実って奴は予想してた物とは違い、自分で動かなかったからか、昔から今になっても劇的には変わらなかったけど。

 まぁ、そんなぼんやりとした考えでも時って奴だけは、それでも残酷ながら勝手に過ぎてはいく。

 ーーついこの前まで2010年だと思ったのに、夜になって携帯の画面を見るともうこんな時が過ぎてしまったのか、とも思ってしまう。

 よく考えれば、2006年生まれが既に14歳だ。

 時の消費は、孤独でもある。恐らく僕という男の生き様は、100年後には跡形も残らないと思う。今の日時は2020年の4月の午後。東京23区の西部、小田急線の世田谷代田駅を南側から降りてすぐの事だった。


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