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優しい魔女と、迷える小狼  作者: 美悠嶺二
第二章「魔女の世界」
10/22

第二章「魔女の世界」第一話

 俺が魔女のことについて語るためには、しかし予習というものをする必要があった。まずはその内容についての簡単な話をしよう。

 魔女。

 昔話や御伽噺(おとぎばなし)に出てくる魔女というものは、おおよそ悪役であることが多い。童話や御伽噺のそれは、戒めとしての存在というか、必要悪のような気がする。自分の知る中では、というより自分の記憶の中では、それらの話の中で魔女が幸せを運んできたというものを覚えていない。魔女がモノや幸せを運ぶというアニメもあるようだが、しかしそれは現代アニメであって、昔話や御伽噺ではない。

 中世ヨーロッパで魔女狩りが流行になった時代があったという。もしくは魔女裁判と言うべきか。それは自分の知る中では、というよりちょっと調べてみた結果からすれば、何の戒めでもなく、単純な性差別だったり異端審問だったり、果ては教会が財産目当てでやらかしたり。とにかく、ロクでもない内容だったようだ。その発端となるべき書籍もまあ、どうにもならないようなものだった。あと、魔女という言葉自体が、現代と昔ではニュアンスが違うようだ。時代によって言葉が変わるように、意味も変化していったのだろう。

 ところで、白魔女という存在もあったようだ。カニングフォーク、カニングウーマンと呼ばれる人。魔女の中でも、薬草とか占いとかに精通してる人で、こちらは割りとマトモに仕事をしていたようだ。ウィッチが呪いを操ったり、悪い言い方をすれば麻薬中毒者みたいなものだとするなら、カニングフォークは人を助ける薬師みたいなもの、かな。もしかしたら、今の魔女協会っていうのは、この白魔女から派生したものなのかもしれない。

 ほかにも色々あったけれど、結局のところ……言葉が悪いかもしれないが、現代における怪しい新興宗教とか、宗派対立とか、言ってみればそんなレベルのものでしかなかったと、自分の中では一旦の結論が出た。寧ろ、魔女狩りや魔女裁判から生まれたストーリーが昔話や御伽噺の下地を作っているのではないか、という疑問すら出てきた程だ。情報や技術、医療が乏しい時代の、いってみれば村八分だの世迷言だの麻薬中毒だの。

 実に馬鹿らしい話である。

 だが、たとえ馬鹿らしい話であったとしても、だ。記録として残っているから、バカらしいと一蹴することも出来ない。数の暴力や場の空気というものに、個人というものは何の力も持たないのだと、この話からはそんなことを学ぶことが出来た。

 学べることがあるだけ、まだマシというものだ。

 さて、予習の確認はこの位にしておこう。

 現代の魔女。

 それは人と共に歩む、人ならざるモノ。人間の願いを叶えて、人間に助けてもらう存在。人間と共存する存在。それは御伽噺にあるような、険悪で、陰湿で、酷いものではない。……と今は思っておこう。思っておくことにしよう。分からないことは未だ多いが、分かっていることと経験したことを、簡単に整理してみる。

 常識から外れた存在。

 非常識な存在。

 或いは、常識に対する脅威となりえる存在。

 間宮覚まみやさとし、高校三年生。それは俺のことだ。恐らくごくごく平凡な、普通の高校生であるこの俺は、魔女と出会った。

 それが昨日のことである。

 ただ、それは観測者が自分ひとりだけ、という単純な理由により、まだ現実感を伴っていない。だから翌日、つまり今日の出来事を自分の分かる範囲で極力わかりやすく、自分のために噛み砕いてみようと思う。

 今日は「観測できない被観測対象」が動く日なのだ。

 魔女の世界、開幕。



第二章「魔女の世界」

 第一話



 硬い感触を覚え、目が覚めた。

 目を開けるのが辛い。このままズルズルとまどろみの中で過ごしたい。が、しかしそれ以上に鼻が痛い。

 今日は九月八日、土曜日。何も予定のない日。もう少し眠り続けたい。

 だが、痛みに負けて目を開けてしまった。目の前にあったのは木の棒――否、机の脚だった。こいつが俺の鼻を捻じ曲げてやがる。

 ……なんで、ここに、こんなものが?

 ああ、そうか。昨夜は沙耶香さんに布団を渡してしまったんだっけ。タオルケットに包まって適当に寝転がったのはいいが……机の隣だったのを思い出した。

 九月に入ったものの、まだ暑い。正直タオルケットなんて要らなかった。窓を開け放って網戸にしておけば良いが、流石に湿度が高すぎてエアコンを稼働させた。夜に降った雨のお陰で外気温は落ちたようだが、不快指数は上がる一方のようだ。で、俺の身体を優しく包むはずだったタオルケットは……いつの間にか枕になっていた。

 昨夜のことを思い出して寝ぼけ眼で右手を見る。魔女との契約の証である指輪。間違いなく指輪はあった。刻印入りで。しかし目覚めたばかりで細かい文字が見えない。……仮に見えても、何て書かれているのか、たぶんさっぱり分からないだろうけど。

 布団のある方を見れば、その本人……いや、その魔女は非常によく眠っている。なんだか幸せそうな表情で。うん、起こさないようにしよう。

 静かに起き上がって、一伸び。

 ご飯を炊くか。

 ひりひりとする頬を撫でると、指先から伝わる凹凸の感触。これはつまり畳の跡が頬についている、ということだ。格好悪い。



 無洗米というのは、なんというか。便利なんだか不便なんだか分からない。

 三年……いや、実質は二年半、ここで一人暮らしをしている。無洗米を導入したのは、つい半年ばかり前のことだ。洗う手間がかからないのがウリのようだが、納得できない。

 お米を炊く前に水を張ってしばらく吸水させてやるのは当然なのだが、無洗米はこの工程に少し時間が掛かる。あと、普通に炊くと僅かな硬さが出る。炊飯器の「無洗米」モードで炊くと丁度良いのだが。だったら最初から普通に米をといで、普通に浸して、普通に炊けば良い。まったく、誰が得をするのだ、この商品は。

 そこで俺は、一度軽く洗って、それから水を張ることにしている。だったら最初から無洗米じゃなくてもいいよな、これ。ものぐさのためのアイテムであっても、習慣を持つ人からすれば余計なお世話である。結局俺は得をしていない。損をしている。

 寧ろ、無洗米なんて作らずに「無浸米」という商品が実現されるべきである。米を浸さずにすぐ炊飯開始できます、という商品だ。むしんまい? まあ、商品名を読み上げることは非常に困難であるが、とりあえずこれなら米を炊く全ての人が得をするはずだ。但し開封してからすぐに炊飯しないと盛大にカビる、とか。

 これは無菌パック詰め、レンジアップで食べられるレトルトご飯に対する冒涜ともいえる。商品化出来ないじゃん。

「これでよし、っと」

 炊飯釜の中に米と水をセット。あとは四十分ほどしたら炊飯開始すればいい。現在の時刻は……午前七時半。

 ……なんで俺、こんなに早起きしたんだろう。あんなに遅くまで起きていたのに。

 昨夜は、そこですやすやと寝息をたてている魔女――面倒だからもう本格的に名前でいいか――沙耶香さんに布団を明け渡し、灯りを消して窓を開けたのがかなり遅い時間だった。その後、気になって携帯電話であれこれと調べごとをしていれば、当然日付は今日になってしまっていて、正直なところ何時に寝たのか分からない。かなり遅い時間になったのは間違いないのだが。

 洗面所へ行き、散らかっている服やタオルを洗濯機に押し込み、洗濯開始。必要な洗剤と柔軟仕上げ剤を投入する。昨夜使ったタオルが足元に落ちていた。それを拾い上げ、洗濯機の中へ追加する。洗濯機の上蓋を閉じてから、その気配に気づいた。

 台所と居室を繋ぐ引き戸を静かに開けると、沙耶香さんが目を覚ましていた。

 上半身を起こしたまま、ぼーっとしていた。

「…………」

 黙ったまま、前後左右にふらふらしている。おい、本当に大丈夫なのか、これ。

 ゆっくりと近づいてみるものの、反応がない。

「おはよう。お目覚めかー?」

 一間、

「……はぃ」

 間の抜けた返事が戻ってきた。大丈夫だ。

 じっと見つめてみる。すっぴんなのに凄く綺麗な肌だ。髪は寝癖でボサボサになっているけれど。

 頬を人差し指で、ぷにぷにしてみる。

 ぷにぷに。

 つんつん。

 ぷにぷに。

「…………」

 全く反応がない。って、ずいぶん柔らかな頬だな。まるで餅のようだ。勿論パックに入ったカチカチの切り餅じゃあない。うっかり電子レンジで加熱して「とろけて」しまった餅のよう……あぁ、なんか急に餅が食いたくなってきた。マシュマロでもいいかもしれない。

 しかし、これはあれだな、彼女は朝が凄く苦手なタイプなのだな。

「……いま、何時ですか?」

「午前七時半を少し過ぎたところだ」

「……もっかい寝る……寝かせて下さい」

 返事を待たず、沙耶香さんは再びドサリと布団に倒れこんだ。

 駄目だこりゃ。

 そのまま静かに朝食の準備をし、洗濯を終える。午前九時を少し過ぎ、ご飯の支度が整うと同時に、沙耶香さんは再び目覚めた。

 第一声は、「美味しそうなにおいがします」だった。

 これはまるで……餌付けでもしている感じじゃないだろうか。



 朝食は割と簡素なものにした。白米に味噌汁、漬物、買い置きしておいたホッケの開き(小さい)を焼いたもの。簡素とはいっても朝食はしっかり食べるほうだ。

 ……食べる時は。基本的には惰眠を貪っていて、食べない日のほうが多い。

 食事が終わると、食器洗いは沙耶香さんが自発的に行ってくれた。非常に有難い。

 俺はテーブルの前で静かに作業終了を待つだけ。

「覚さん、どうしてこんなに食器がたくさんあるんですか?」

 キッチンから声がする。そりゃそう言われても仕方が無い。茶碗だけで四つある。箸も三膳ほどあり、新品も一膳ある。箸の数え方は他にも「具」とか「組」といったものがあるようだが、いつも使う単位が「膳」なので、こちらで統一している。

「洗い忘れても替えが利くからだよ」

 どうだ、この単純明快なズボラさ。

「なるほど、彼女さんがお泊まりに来たりする訳じゃあないん」

「居ないよ!」

 沙耶香さんの発言の終了を待つことなく、脊髄反射レベルで即答した。居ない、居ないんだよ彼女なんて!

 彼女居ない暦イコール年齢だよ!

 タオルで手を拭きながら、沙耶香さんが戻ってきた。

「居ない、んですか?」

 まるで不思議なものを見るような目で見つめてくる。その間にも、使ったタオルを器用に畳んでいる。

 くっそ、何だこの敗北感は。

 ああ、居ないよ、居ないんだよ。というか今のところ不要だしな!

「……ふーん。まぁ、私にとってはそのほうが都合が良いのですが」

 言葉の節々が『ささくれ』ている。少なくともそう感じた。あまり具体的に触りすぎると刺さりそうだ。

 心に。

「都合?」

「えぇ、身を隠す手間が省けますから」

 いたって単純な回答だった。

 あぁ、そうか、彼女は魔女だから、俺以外の人間には身を隠さないといけないのかな。人と接触する機会というか、そういったものは極力減らすべきなのかな。

 彼女はテーブルの反対側に座って、仕切りなおした。

「じゃあ、昨日の話の続きをしますね」

「ああ、契約の話だね。正直なところ、この指輪以外、実感がまったく沸かないんだけど」

 右手を持ち上げてみる。薬指には銀色の光沢が嵌っている。指輪というものにまだ慣れていない所為なのか、くすぐったいような、違和感があるような。

「まず、この指輪、抜けません」

 ……は?

 抜けない?

 試しに抜いてみようとする。が、ガッチリと嵌ってしまっていて……まったく抜ける気配がない。角度をつけたり軽く回してみたりするものの、指輪が抜ける前に指の関節が抜けそうな按配だ。

 人それを脱臼と呼ぶ。

「学校でこんなアクセサリをつけていたら、不味いことになるよ」

 あぁ、間違いなく不味いことになる。

 まずは機械や工具関連に強い教師が呼ばれる。そしてニッパーか何かで切断を試みるだろう。だが、そんなものではまず切れない。下手すれば傷すらつけられないかもしれない。ワイヤーソーのようなものであってもムリがあるだろう。たぶん、小型のハンドグライダーとかリューターとか呼ばれるもので力任せに切断を試みてくるはずだ。そうなると指が落とされる可能性のほうが高い。

「大丈夫です、この指輪、普通の人からは認知されませんから」

「認知されない?」

 認知されない、とは、どういうことだ?

「そうですね……例えば右手を挙げて、左手の人差し指で指輪を指差しながら、ここに指輪があります、みたいなことを言わなければ気付かれることはありませんよ。仮に何もせずに見えたとするなら、その人は覚さんと同じ、魔女使いです」

「……魔女使い同士には見えるのか?」

「肯定です。でも、変に馴れ馴れしく接触してはいけませんよ。魔女使い同士ならば挨拶程度で済ませるのが無難でしょう」

 あいさつ……挨拶……。

「挨拶っていうと、あの秘密結社の挨拶のような?」

 それはどんな挨拶なのですか、と沙耶香さんは尋ねてきた。よろしい、それでは披露しよう。

 まずは彼女に立つように促す。もちろん自分も同じように立ち、彼女の少し斜め前へ。お互いが少し左側、向き合おうとすると少し左を見る感じだね。

 次に、左膝を上げます。お互いの左足の外側が接触しそうな感じでね。では、右手を左膝の後ろに通します。

 身体のバランスが少々崩れるので、右足でケンケン気味になります。

 左足の下を通した右手で握手します。

 ケンケン。

「Hello.」

 ケンケン。

 沙耶香さんから拳が飛んできた。眉間にクリーンヒットして、目の前に星が飛ぶ。

「古いわ!」

 女性とは思えない拳裁きだった。というかネタが分かったのか。お互い、生きる時代を間違えたな。もっとも、間違っているのは確実に自分のほうだが。

 彼女の主張によると、挨拶は簡単なものらしい。右手をジャンケンの「パー」の形から親指と人差し指を折って、胸の前で手を当てる。これで挨拶になるらしい。但し、特段知る相手などでなければ、魔女使いならばともかく、他の魔女とはあまり言葉は交わさないほうが良いとのこと。誤解されると戦闘が起こる恐れがあるから、らしい。

 とはいえ、相手の魔女は俺を攻撃することはできないらしい。逆に言えば、沙耶香さんも相手の人間を攻撃することはできない。魔女の戦闘は、魔女の力比べ。契約者はあくまでサポート役……っていうか、そうなると俺は燃料タンクとか予備バッテリー?

 あれー。もしそうならば、なんだか扱いが粗雑というか。

「契約者を守る義務は、こちらにも、あちらにもありますから、互いに相手のパートナーを傷つけないようにすること、という協会ルールですね。もし契約者を死なせてしまったら、それはもう大問題になります」

 ただ、それだけではないらしい。契約者も戦闘に参加できる(あるいは巻き込まれる)事もあるそうだ。理由は人それぞれらしいが、護身術を磨くとか、新しい自分を発見するとか、経験の獲得というものも含まれているようだ。

 さらにそれが魔女の新しい力となり、契約者のセンスが磨かれ、という感じで循環されていくことで、互いを高めていくのがミソらしい。それってうまく出来ている……のかなあ。

「でもさ、それだとその……世界魔女協会だっけ、そこにメリットが生まれないんじゃないの?」

 ここまでの話し振りでは閉鎖的だ。魔女と契約者だけの話になっちまう。斡旋というか、まとめ役をしている協会側にメリットがないのはおかしい。

 沙耶香さんは、ここも分かりやすく説明してくれた。

 まず金銭的な問題。世界魔女協会は各国の政府の支援を得ている。ただし、不平等にならないように、必要経費は各種情勢を見ながら適切な割合で分担してもらう。魔女協会はそのかわりに、各国のハイレベル官僚や大統領・代表・首相といった人や、その周辺に魔女の影響が伝わらないように監視している。影の盾みたいなものだ。もし魔女のせいで世界に大きな影響が出てしまうと、協会の存在に関わる問題だからだ。だから、この辺の話は特にこれといって問題ない。

 次に実質的なメリット。魔女が多くなった場合、大義名分である「契約者を守る」ことの拡大解釈がしやすくなる。大惨事を回避させたり、被害を抑えたりするのも彼女たちの役目らしい。未来につながる話もあるようだが、詳しくは教えて貰えなかった。

 また、協会には時々だが、襲撃もあるらしい。そういう時、人材がいることで協会は救われる。救うことで魔女も経験を得られるし、でっかい花火を起こせばランクアップ(昇進)も出来るとのこと。

「あー、えっと……一応、利害関係のバランスはとれている、ってことかな?」

 沙耶香さんは頷いた。

「細かいことを気にする必要はありませんよ。ただ、協会からの呼び出しは拒否できません。状況によっては、すさまじい戦闘が起こることもあります。一応、覚悟はしておいてください」

「死ぬ覚悟か?」

 行間を読んで、間髪居れずに返答する。

 沙耶香さんは一瞬黙った。

「死ぬなら、まずは私です。あなたを守ることこそが、私の第一の使命なのですから」

 そしてこう付け加えた。過去、非常呼集で、僅かながらですが契約者が巻き込まれて負傷したり、死亡したりすることもありました。怖がらせるわけではないのですが、嘘はつきたくないので。

 そして再びの沈黙。

 まぁ、願いをかなえてもらう以上、リスクが低すぎるのは問題だよね。

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