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始まりの夢 闇の王編
初めまして、『蒼のアルナイル』です。『蒼アル』とでも呼んでいただけたら嬉しいです。拙い文章ですが、頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
『お逃げください!アベル様!!』
落城間近の城、最上階でエレーナ姫が叫んだ。
瞬間、俺を庇った彼女の背中に剣が突き立った。
『エレーナ姫!!』
敵兵を斬り伏せ、彼女を抱き抱えた。小さく息をついたエレーナ姫の胸から、蒼く光輝く水晶の玉が浮かび上がった。
『アベ…ル様、これを…』
『これは!?』
手のひらに水晶の玉を受け取り、エレーナ姫の瞳を見た。出血の量が多いためか焦点が合っていない。
『わたくしの…魂の欠片です。愛しています…アベル様。』
エレーナ姫の瞳から涙が零れ落ちる。息をするのも辛いのか、震えている体を強く抱きしめた。
『俺も、愛しています! エレーナ姫!』
『アベル様、どうか…、生きて……』
小さく息を吐いて、エレーナ姫が息をひきとった。
悲しい、心が痛い、信じられない。愛している彼女が死んでしまった。
『エレーナ姫ッ…!!』
俺と死んだエレーナ姫を交互に見た敵兵が、引いていく。




