表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
積み重ねの果てに  作者: 星狼
静かなる宣戦布告

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/22

候補の波

カヴァーデルがテーブルを軽く叩いて、会議を進めた。


「Sランクはこれで四名確定だ。次は残り六名。Aランク中心に回していこうか」


彼は部屋を見回し、静かに言った。


「Aランクからの候補者はいるか?」


ギルド員ロードがすぐに立ち上がった。


「サイレンが適任と思われます」


ロードは手元の書類を一枚取り出し、テーブルに広げて配った。

皆の視線がその紙に集まる。

サイレンの戦闘実績が、詳細に列挙されていた。

高難度モンスターの討伐数、単独での長時間戦闘記録、チーム支援での貢献度……どれもSランク級の数字が並んでいる。


カヴァーデルが書類を睨みながら、眉を上げた。


「なんでコイツ、Aランクなんだ?Sランククラスの実力あるんじゃないのか?」


ロードは落ち着いて答えた。


「昇格試験を受けてないからです。本人は『まだその時じゃない』と断り続けていまして……」


カヴァーデルはため息をついて、書類を指で叩いた。


「お前、今すぐコイツに昇格試験受けるように伝えておけ。それで、モンスター討伐もこれ……Cランクメンバーと一緒にやってるな?これは、大丈夫だろ。よし、このサイレン加えよう」


彼はロードに軽く頷いて、視線を部屋に巡らせた。


「他いるか?」


エセスは席で息を潜めていた。

心臓が少し速く鳴っている。


(まだAランク候補が出てる……ここでBランクのリスティを出すのは早すぎるかも……でも、性格重視の流れが続いてる今がチャンス……いや、待て。もう少し様子を見て……)


彼女は書類の端を指で強く押さえ、迷っていた。


その時、ギルド員マーレイがゆっくり立ち上がった。


「私からも一人、提案させてください」


マーレイは自分の書類を一枚取り出し、静かにテーブルに置いた。

皆の視線がそちらに向く。


エセスは息を呑んだ。

(まだ……?私の番は、まだ来ないのか……?)


会議は、まだ続いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ