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積み重ねの果てに  作者: 星狼
酒席の決戦

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17/22

無礼講の本音

ーー数時間後。


応接室はすっかり酔いの回った空気に包まれていた。

テーブルには空の皿と酒瓶が転がり、皆の頰は赤らんでいる。

話題は自然と、王族護衛の成功とこれからの仕事に移っていた。


「レッド国からの依頼が増えるってことは、うちのギルドもさらに忙しくなるな」

ロードがグラスを傾けながら言うと、

マーレイが頷く。


「でも、あの任務でみんなの評価が上がったから、

今後はもっと良い依頼が回ってくるはずだよ」


皆が笑いながら頷く中、カヴァーデルが突然立ち上がった。

顔は真っ赤で、目は少し据わっている。


「しかし、お前らの推薦したヤツら……サイレン、ミリア、リスティ、ガスト、リナ、ハルキ……アイツら本当によかったなぁ!?よし、纏めて俺が担当してやるよ!アイツら俺の所に寄越せ!」


一瞬、空気が凍った。


全員が殺気立った目でカヴァーデルを睨む。

酔ったカヴァーデルはその事に全く気づいていない。

サイクスは苦笑いを浮かべて、グラスを回している。


ロードが冷たいトーンで、ゆっくり立ち上がった。


「……カヴァーデルさん、それ本気ですか?」


カヴァーデルは笑顔のまま、胸を叩いた。


「おぉ、本気だよ、本気本気。全員、俺が面倒見てやる!」


ロードは笑顔のまま、ゆっくりとカヴァーデルに詰め寄った。


「カヴァーデルさん……いくらなんでも、それはないでしょう……?俺とサイレン、何年の付き合いと思ってます……?」


エセスは少し冷や冷やしながら、二人のやり取りを見守った。

ロードの笑顔が、明らかに引きつっている。


カヴァーデルは少し後ずさりしながら、指を折った。


「……三年ぐらい?」


ロードの声が一気に上がった。


「六年ですよ!?」


サイクスがグラスを置いて、笑いながら煽った。


「いけ!いけ!ロード!今日は無礼講だ!言ってやれ!」

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