表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
積み重ねの果てに  作者: 星狼
酒席の決戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/22

引き抜きの影

エセスはカウンターに手をつき、声を震わせながら聞く。


「ハルキ……何かご迷惑おかけしました……?」


心の中で最悪のシナリオが浮かぶ。

プレッシャーに負けて、王子に失礼な態度を取ってしまったのではないか。

護衛中にミスをして、騎士団に迷惑をかけたのではないか。


イアンは慌てて手を振った。


「あっ、いや、そういうヤバさじゃないよ?仕事は完璧だった。そこは大丈夫」


エセスはほっと息を吐いた。

(よかった……ハルキはプレッシャーに負ける子じゃない……)


イアンは少し声を落として、続ける。


「あの子はねぇ?リナちゃんと違って、王国騎士団の方から評価されてる臭いんだよ。騎士団連中が滅茶苦茶可愛がってた」


エセスの内心で喜びが広がった。

(王国騎士団に認められた……!ハルキの気遣いが、ちゃんと届いてたんですね……)


しかし、イアンの表情は少し複雑だった。

彼は苦笑いしながら、言葉を続けた。


「それで、連中も冗談で言ってると思うんだけど……ハルキ君に『うちの騎士団に来ないか?』とか言ってたんだよ」


エセスの顔色が一瞬で青ざめた。


「えぇ!?ハルキを引き抜こうとしてるんですか!?」


イアンは肩をすくめて、苦笑いを深めた。


「いや、流石にレッド国だから、そんな事はしないとは思うけど……俺は、ハルキをレッド国の依頼に駆り出すのは、ちょっと危ないんじゃないかなぁとは思う」


エセスはすぐに書類を取り出し、メモを書き始めた。


「イアンさん、重要な報告ありがとうございます。ハルキの使い方、参考にさせて頂きます」


イアンは軽く頷いて、言葉を続けた。


「まぁ、あの子なら、引く手数多でしょ?どの任務でも通用すると思うよ。だから、俺はうちのギルド内の依頼で回した方がいいと思うかな?」


エセスはメモを書き終え、静かに頭を下げた。


「……ありがとうございます」


イアンはカウンターに肘をついたまま、ふと話題を変えた。


「他、あの任務に参加してたメンバーで担当してる人いる?」


エセスはすぐに答えた。


「リスティさんも私の担当です。リスティさんはどうでしたか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ